在来線の自由席特急料金でも「50キロまで520円」(JR東日本)ですが、これを大幅に上回る区間があります。ひとつはJR西日本の博多南線(博多駅~博多南駅間)で、なんと130円(乗車券200円)。新幹線の車両基地への回送区間の活用ですが、これを上回るのが上越新幹線の越後湯沢駅~ガーラ湯沢駅の特急券100円です。
東京〜上野は特急券880円、なのに100円でOKの区間が!
上越新幹線の越後湯沢駅~ガーラ湯沢駅は、新幹線駅直結のスノーリゾートを掲げるJR東日本グループ経営の「GALA湯沢スノーリゾート」(ガーラ湯沢スキー場)へのアクセス線として、スキー場の開設期間のみ上越新幹線の一部が直通乗り入れしています。
厳密には、「上越線の支線」という扱いですが、軌間も上越線の狭軌ではなく、新幹線の標準軌だけで、新幹線車両しか走っていません。
越後湯沢駅〜ガーラ湯沢駅は、1.8kmで、スキー場の閉鎖期間中には、越後湯沢駅に発着する「たにがわ」の折り返し運転用の退避場所として活用されています。
この区間は、博多南線と同様に、「新幹線車両が直接乗り入れる在来線の特急列車」の扱いとなるため、運用上は上越新幹線の一部ですが、在来線扱いとなり、乗車券150円、特急券は特定特急券(100円)、つまりは合計250円で、区間乗車が可能となります。
博多南線は330円なので、日本一安い新幹線、そして特急の乗車区間ということに(特急しか走っていない区間の特例で乗車券のみで乗車できる区間を除外)。
博多南線と同様に、「青春18きっぷ」では乗車できない区間です。
同じ上越新幹線のひと駅でも東京駅〜上野駅が乗車券170円、自由席特急券880円なのに対して、いかに乗り得な区間なのかがよくわかります。
ちなみに東京駅、大宮駅などからガーラ湯沢駅まで通しで特急券を購入した場合にはこの区間の特急券100円が加算された料金となっています。
JR最安の特急料金は100円! しかも新幹線! | |
所在地 | 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢主水2427−1〜湯沢1039-2 |
場所 | 越後湯沢駅~ガーラ湯沢駅 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag