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黒木御所跡

黒木御所跡

元弘2年(1332年)、元弘の変(天皇親政を理想に掲げる後醍醐天皇の鎌倉幕府倒幕運動)で倒幕に失敗し、隠岐島配流となった後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の行在所(あんざいしょ)と伝えられる場所が黒木御所跡。島前(どうぜん)・西ノ島町の別府港に臨む天皇山という小高い頂きにあります。

後醍醐天皇伝承が残る隠岐島前・西ノ島町の史跡

明治末期から島後(どうご)の隠岐国分寺(隠岐の島町)を行在所とする説が登場し、史料による裏づけから現在では隠岐国分寺が行在所遺跡として国の指定を受けています。
ところが、天皇にまつわる伝承は天皇山にしか残ってないことから、昭和38年に県の史跡に指定。
天皇山の入口に資料館「碧風館」(へきふうかん)があり、天皇に関する資料、伝承にまつわる文書、絵画などが展示されています。

ちなみに黒木御所とは、黒木(皮を削っていない木材)を用いて建てられた御所で、承久の乱で佐渡に配流となった順徳上皇の佐渡での行在所も黒木御所です(現・佐渡市泉甲440-子)。

『太平記』には都を出てから26日目に後醍醐天皇は隠岐に到着。
後醍醐天皇のために判官・佐々木貞清が用意したのが黒木御所でここを皇居としたと記されています。
ただし、『太平記』には黒木御所を築いたのは「国府の嶋」と記され、そのまま読み下せば黒木御所があったのは隠岐の島町ということに。

黒木御所跡
名称 黒木御所跡/くろきごしょあと
所在地 島根県隠岐郡西ノ島町別府275
電車・バスで 西ノ島別府港から徒歩10分、西ノ島浦郷港からタクシーで15分
ドライブで 西ノ島別府港から約1km
駐車場 15台/無料
問い合わせ 西ノ島町観光協会 TEL:08514-7-8888/碧風館 TEL:08514-7-8556
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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