総務省が2024年7月24日(水)に発表した住民基本台帳によれば、日本一人口の少ない町は、山梨県の南アルプス山中にある早川町で、884人と3ケタ。村を含めても国内で31番目に人口の少ない自治体です。2位は京都府の笠置町、3位に宮城県の七ヶ宿町と歴史ある町がランクイン。
人口の減少に歯止めがかからない町も多数
TOPの早川町は、人口884人。
東海道・山陽新幹線の700系「のぞみ」は16両編成で1323席なので、町民全員が楽々座れる感じです(5位の中川町までは全町民が着席可能)。
町の96%は山林という「南アルプス山中の町」早川町ですが、小中学校に通学する子どもたちの給食費や修学旅行費、教材費を町が全額負担する「義務教育費の完全無償化」に長年取り組んいます。
さらに、新たな「異次元の少子化対策」として高校生年代(16歳~18歳)の子供に、1人あたり毎月5000円を給付する独自の制度「1618応援金」を2023年度からスタートさせています。
町に移住者を呼び込む狙いもありますが、1年間に45人減るというペースだと、単純計算で20年後には人口ゼロということに・・・。
そんな危機感から、大自然に包まれた環境をPRしています。
2位の笠置町も京都府下ながら人口が2番目に少ない町のため(過去20年間で人口は半減、ついに1000人を割るまでに)、成人を祝う行事は和束町、南山城村と合同で開催。
成人男性0という年もあるとのこと。
3位の七ヶ宿町は、七ヶ宿街道の宿場町として賑わった町ですが、現在では町に信号は1個というのどかな状況(山林が9割)。
歴史と自然が共存する町ですが、高齢者の割合が半数近くを占めるため、移住促進にも力を入れています。
4位の北海道・幌加内町(ほろかないちょう)はそばの産地として有名ですが、1978年2月17日に母子里地区で観測されたマイナス41.2度は、日本の観測史上の最低気温になっています。
人口密度も1平方キロあたり1.55人で全国3位となっています。
人口の少ない町 TOP20
順位 | 町名 | 県郡名 | 人口 | 全国ランキング (全市町村1741) | 前年比 (増減) |
1位 | 早川町 | 山梨県南巨摩郡 | 884人 | 1711位 | -45人 |
2位 | 笠置町 | 京都府相楽郡 | 1116人 | 1700位 | -43人 |
3位 | 七ヶ宿町 | 宮城県刈田郡 | 1225人 | 1695位 | -33人 |
4位 | 幌加内町 | 北海道雨竜郡 | 1261人 | 1691位 | -47人 |
5位 | 中川町 | 北海道中川郡 | 1304人 | 1686位 | -32人 |
6位 | 三島町 | 福島県大沼郡 | 1380人 | 1683位 | -34人 |
7位 | 上勝町 | 徳島県勝浦郡 | 1402人 | 1681位 | -25人 |
8位 | 中頓別町 | 北海道枝幸郡 | 1504人 | 1672位 | -66人 |
9位 | 神流町 | 群馬県多野郡 | 1564人 | 1669位 | -77人 |
10位 | 浦臼町 | 北海道樺戸郡 | 1605人 | 1666位 | -46人 |
11位 | 北竜町 | 北海道雨竜郡 | 1637人 | 1663位 | -37人 |
12位 | 与那国町 | 沖縄県八重山郡 | 1699人 | 1699位 | -26人 |
13位 | 積丹町 | 北海道積丹郡 | 1770人 | 1657位 | -54人 |
14位 | 金山町 | 福島県大沼郡 | 1781人 | 1655位 | -20人 |
15位 | 利尻町 | 北海道利尻郡 | 1865人 | 1653位 | -29人 |
16位 | 伊根町 | 京都府与謝郡 | 1914人 | 1652位 | -37人 |
17位 | 喜茂別町 | 北海道虻田郡 | 1957人 | 1650位 | -31人 |
18位 | 幌延町 | 北海道天塩郡 | 2102人 | 1644位 | -94人 |
19位 | 雨竜町 | 北海道雨竜郡 | 2109人 | 1643位 | -45人 |
20位 | 東洋町 | 高知県安芸郡 | 2118人 | 1642位 | -65人 |
人口の少ない町 TOPは南アルプス山中に! TOP20 | |
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