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日本一の直線道路&絶対に走りたい直線道路

日本一長い直線道路はどこにあるのでしょうか?
距離だけでいえば国道12号の美唄市光珠内から滝川市新町までの29.2kmが日本一長い直線道路となっています。
でも北海道旭川在住のカメラマンによれば「長いというだけでなく、走りたくなるのが真の直線道路」とか。
『ニッポン旅マガジン』にアクセスしていただいている皆さんの知りたい情報は、「北海道らしい直線道路のナンバーワン!」。
そこで、地元のカメラマンが、取材班に「ここが北海道一だべ!」と教えてくれた直線道路を皆さんに紹介しましょう。

まずは直線日本一の国道12号へ!

でっかいどーといわれる北海道。
行けども行けども牧場や原野が続くという道東の酪農地帯、田園地帯でさえ、30kmを越える直線道路は存在しません。
並み居る直線道路を抑えて、栄えある日本一に輝くのが国道12号です。

この道路は北海道開拓と同時に設置された樺戸集治監(かばとしゅうじかん=明治初期に囚人を収容するために設置された監獄、北海道では政治犯が多く、道路開削など過酷な労働を強いられました)の囚徒によって開削工事が行なわれ、美唄川以北は明治19年に、それより南側は明治22年に開通しました。
工事の復命書に「可成(なるべく)直線路に為すを主とし」と記されていたことから、突貫工事で直線に。
当初の直線部分は、美唄市光珠内から砂川市の空知大橋手前までの27.7kmでしたが、平成2年11月の新空知大橋完成により直線区間が1.5km延長し、29.2kmになっています。

国道12号直線部分北端

景観日本一は斜里町の「天に続く道」

距離では国道12号に及ばないけど、景観ではぶっちぎりの日本一。
それがオホーツク海を走る国道334号と斜網広域農道です。
斜網とは文字通り、斜里と網走を結ぶという意味で、小清水町の倉栄(そうえい)地区から、知床連山を目指してまっすぐの道が28.1kmも続いています。実は取材班は女満別空港から知床・ウトロに向かうときは必ずこの道を使っています。
途中には山崎農園直営の「じゃがいも苑」で、生メロンジュースを飲んだり、じゃがばたを北海道仕様で塩辛付きで味わったり、生のトマトジュースを飲んだり、いも団子を食べたりという副産物もあるからですが・・・。
国道334号が峰浜に向かって左に折れた後も、バニシングポイントまで坂道を上ります。振り返って眺める雄大な光景は、北海道でも屈指のものです。
(実際の様子は下のYouTube動画をご覧下さい)
こんな素敵な道を地元斜里町がほっておくはずもなく、「天に続く道」として売り出し中!

ちなみに、「天空の道」の起点でもある斜里町峰浜地区の高台には、かつて取材班が「立松和平」(たてまつわだいら=故・立松和平さんの別荘が近くにあったことから命名した丘)と名付けた、北海道でも1~2位を争うビューポイント(牧草地)があるのですが、私有地で地元の人も「秘密にしておいて欲しい」といっていますので、明らかにはできません。

斜里町峰浜の高台から網走方面へと下り坂で始まる天空の道

距離だけなら中標津南部広域農道・別海西部広域農道をつなぐ直線道路が29.6kmで国道12号をちょっぴり上回って「知られざる日本一の直線道路」になっています。
途中、少し直線でない部分もありますが、将来の道路整備で直線化すると信じて、「知られざる日本一の直線道路」としましょう。
根釧原野(こんせんげんや)別海町に広がるパイロットフォームを貫通する広域農道で、こちらは「行けども行けども酪農風景」といういかにも北海道的な感動を得ることができます。

最後に、本州の直線道路をひとつ紹介しておきましょう。
場所は岩手県の陸中海岸。
普代村(ふだいむら)の黒崎から田野畑村の北山崎までは日本屈指の海蝕崖が続いています。
断崖背後の段丘は意外なほどに平坦で、リアス式の陸中としては珍しく大きな谷もないため、県道44号(陸中海岸シーサイドライン)は直線道路となっており、快適なドライブが楽しめます。
陸中の道といえばカーブの連続というイメージがありますが、ここだけは北海道のような光景が続いています。

岩手県道44号陸中海岸シーサイドライン

国道244号標津の直線道路

2017年6月3日

 

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