都市部の地下鉄は新しく開通する路線は、既存の鉄道や道路、ビルの基礎などに阻まれて、かなりの深部を走る傾向にあります。TOP10のうち東京以外は唯一、仙台市地下鉄東西線がランクインしています。TOPは鉄道ファンには有名な大江戸線・六本木駅で地下42.3mにあります。
大江戸線・六本木駅は地下42.3mの大深度駅
都営地下鉄大江戸線が開通(開業1991年12月10日、全通2000年12月12日)する以前は、地下鉄のモグラ駅といえば、営団地下鉄(現・東京メトロ)・千代田線の国会議事堂前駅でした。
その位置からひょっとしていざというときの「地下シェルター」ではないかといわれるほどでした。
しかもやはりモグラ駅の永田町駅(衆参議員会館、自民党の本部などがあります)と地下でつながっているので(国会議事堂前駅、永田町駅、官邸・衆参議員会館・国会議事堂は地下通路でつながっています)、噂は信憑性を帯びていましたが、都市伝説のひとつです。
40m以深の地下空間は通常の地下空間と区別されて大深度地下と称されていますが、日本の地下鉄駅でこの大深度地下に該当するのはTOPの六本木駅のみで、地下42.3mに位置しています。
トンネル部を含めると、大江戸線飯田橋駅〜春日駅間では地下49mを走行しています。
六本木駅などは武蔵野台地の高台にあるので、駅のホームの標高(海抜)でいえば、半蔵門線住吉駅2番線ホームが標高-33mで東京を走る地下鉄で一番低い場所ということになります。
また、ホームに到達するエスカレーターの長さでは、千代田線・新御茶ノ水駅が全長41mでTOP、2位は半蔵門線・永田町駅で全長40mということになります。
全国地下鉄モグラ駅 TOP10
順位 | モグラ駅名 | 路線名 | 運営会社 | 深度 | 所在地 |
1位 | 六本木駅 | 大江戸線 | 東京都交通局 | 42.3m | 港区赤坂9丁目 |
2位 | 東中野駅 | 大江戸線 | 東京都交通局 | 38.8m | 中野区東中野4丁目 |
3位 | 国会議事堂前 | 千代田線 | 東京地下鉄(東京メトロ) | 37.9m | 千代田区永田町1丁目 |
4位 | 後楽園駅 | 南北線 | 東京地下鉄(東京メトロ) | 37.5m | 文京区春日1丁目 |
5位 | 新宿駅 | 大江戸線 | 東京都交通局 | 36.6m | 新宿区新宿3丁目 |
6位 | 永田町駅 | 半蔵門線 | 東京地下鉄(東京メトロ) | 36m | 千代田区永田町1丁目 |
7位 | 東新宿駅 | 副都心線 | 東京地下鉄(東京メトロ) | 35.4m | 新宿区新宿7丁目 |
8位 | 中井駅 | 大江戸線 | 東京都交通局 | 35.1m | 新宿区中落合1丁目 |
9位 | 青葉山駅 | 東西線 | 仙台市営地下鉄 | 34m | 仙台市青葉区荒巻 |
10位 | 雑司が谷駅 | 副都心線 | 東京地下鉄(東京メトロ) | 33.8m | 豊島区雑司が谷2丁目 |
地下鉄の深さ モグラ駅TOP10 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag