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長崎街道のこぎり型家並み

長崎街道は長崎と小倉を25次の宿場で結んだ街道で全長は57里(約220km)。鍋島藩の城下町だった佐賀市にもこの街道が通っていますが、八戸町から長瀬町にかけては道沿いにある家の壁が一列ではなく、一軒おきに道路にくいこんでいるようにも見えるちょっと落ち着かない風景。これが、長崎街道のこぎり型家並みです。

長崎街道に残る古(いにしえ)の智恵を見る

長崎街道のこぎり型家並みは、道をジクザクにすることによって、家陰に身を潜め弓や銃から身を守るための防御として、さらには敵に不意打ちの攻撃をしかけるためわざと造られたものと考えられています。

江戸時代に長崎の警護を任された佐賀藩にとって、長崎・出島と江戸を結ぶ長崎街道の要衝・佐賀宿は佐賀城の北側を通過するため防衛的にも大切な場所だったというわけなのです。

辻々には多彩な恵比須像もあり、これを見て回るのも楽しいでしょう。

全国にある! のこぎり型家並み

現存するのこぎり型家並みは秋葉街道森宿(静岡県周智郡森町)、薩摩街道佐敷宿(熊本県葦北郡芦北町)、黒江塗の産地・黒江(和歌山市海南市黒江)、近江商人の町・日野(滋賀県蒲生郡日野町)、岐阜城下町(岐阜県岐阜市)など。

長崎街道のこぎり型家並み
名称長崎街道のこぎり型家並み/ながさきかいどうのこぎりがたいえなみ
所在地佐賀県佐賀市八戸・長瀬
関連HP佐賀市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR佐賀駅からタクシーで5分。または佐賀市営バス平松循環、森林公園前行きで12分、地蔵前下車、徒歩2分
ドライブで長崎自動車道佐賀大和ICから約10km
駐車場なし
問い合わせ佐賀市観光振興課 TEL:0952-40-7110
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

長崎街道冷水峠

福岡県飯塚市山家と筑紫野市内野にまたがる長崎街道冷水峠(ながさきかいどうひやみずとうげ)。長崎と小倉城下を結ぶ長崎街道最大の難所として知られ、「九州の箱根」の別名もあるほど。峠北側(飯塚側)には長崎街道の宿場町、内野宿があり、近くには旧街道

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