静岡県駿東郡小山町須走、富士山のふじあざみライン・須走口五合目に雪解けがピークのときにだけ出現する滝が、須走まぼろしの滝。富士山の須走側・山頂部周辺からの雪解け水が沢を流れ、露出した溶岩上を流れ落ちるもので、例年は5月中旬〜6月中旬の気温の高い日に出現します。
標高2080m、富士山の溶岩に落ちる季節限定の滝
温暖化の傾向もあって、ゴールデンウィーク過ぎに現れることもあり、ふじあざみライン須走口五合目駐車場から片道25分ほどのハイキングで到達することができます。
富士登山道とは反対側の第3駐車場の奥にハイキングコースの入口があり、ちゃんと道標もあるので見落とすことはありません。
しばらくは樹林帯ですが、その先は、木の生えない火山荒原。
道沿いにロープが張られ、溶岩の岩場に突き当たると、そこがまぼろしの滝。
成層火山の富士山では雪解け水や、雨水も地下浸透し、山麓で湧き出すため、山中で滝となることはほとんどありません。
溶岩が露呈している場所だから、滝が生まれるものですが、せっかく歩いて到達してもチョロチョロのときも。
早朝に訪れると、まず水がないので、富士山の上部に雪がある時期、晴れて温度が上がる時間帯(できれば午後)がおすすめです。
須走口五合目には、「東富士山荘」、「菊屋」という2軒の山小屋もあり、宿泊、喫茶、食事が可能。
須走口五合目から須走まぼろしの滝と反対側に、小富士までの歩道を歩くのも人気のコースです。
ふじあざみライン沿いには、富士グランドキャニオンと通称される奇観もありますが、東富士演習場との関係や遊歩道として未整備な状況なので、立ち寄りが困難。
須走まぼろしの滝 | |
名称 | 須走まぼろしの滝/すばしりまぼろしのたき |
所在地 | 静岡県駿東郡小山町須走 |
関連HP | 小山町公式ホームページ |
電車・バスで | JR御殿場駅、または小田急線新松田駅(一部期間のみ)から登山バスで須走口新五合目下車、徒歩25分 |
ドライブで | 新東名高速道路新御殿場ICから約17kmで須走口五合目駐車場、駐車場から徒歩25分。ふじあざみラインは7月中旬〜9月中旬にマイカー規制を実施、冬季は閉鎖 |
駐車場 | 須走口五合目駐車場(200台/無料)、ふじあざみラインマイカー規制時は須走多目的広場からシャトルバスを利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag