静岡県浜松市天竜区二俣町にある天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の駅が、天竜二俣駅(てんりゅうふたまたえき)。天竜浜名湖鉄道の本社、国の登録有形文化財に指定される機関車転車台、扇形機関庫、運転区事務室、運転区浴場、運転区休憩所が併設され、見学ツアーが実施されています。中部の駅百選にも選定。
転車台、扇形機関庫の見学ツアーも実施
昭和15年6月1日、国鉄二俣線の遠江二俣駅(とおとうみふたまたえき)として開業した駅で、同時に転車台、扇形機関庫を備えた遠江二俣機関区も開設された、二俣線の中心駅。
天竜川の舟運で栄えた土地で、中泉駅(現・磐田駅)と二俣町駅を結ぶ光明電気鉄道(昭和5年12月20日全線開業、昭和8年に破産)の二俣町駅も近くにあるなど、交通の要衝でした。
昭和33年には遠州鉄道が乗り入れを開始しましたが、昭和41年に乗り入れを廃止。
昭和62年3月15日に二俣線が第三セクターの天竜浜名湖鉄道に移管され、同時に駅名も天竜二俣駅に改称されています。
駅本屋、レトロなプラットホーム、その上屋、揚水機室、高架貯水槽も国の登録有形文化財に指定されるほか、「全国に遍く人と物を運び産業近代化に貢献した鉄道施設の歩みを物語る近代化産業遺産群」として、全国に残る転車台、扇形機関庫などとともに、機関車転車台、扇形機関庫は近代化産業遺産にも登録されています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で第3村の設定に
令和3年3月8日公開のアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で、ニアサードインパクトの避難民村「第3村」が当駅をモデルにし、転車台に隣接する扇形庫が「第3村」の診療所、転車台横にある倉庫が第3村住人・鈴原家のモデル設定になっていたため、聖地化しています。
令和3年、令和4年には駅名看板の表記を期間限定で「第3村」に変更しています。
天竜二俣駅 | |
名称 | 天竜二俣駅/てんりゅうふたまたえき |
所在地 | 静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2 |
関連HP | 天浜線公式ホームページ |
駐車場 | 70台/無料 |
問い合わせ | 天竜二俣駅 TEL:053-925-2275 |
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