首都・東京の中心、千鳥ヶ淵・皇居周辺、とくに人気スポットである千鳥ヶ淵は、桜の季節は早朝から人であふれて大混雑。メインの写真も、三脚を立てたカメラマンの列の隙間に少し入れていただいた際に、良い位置にボートがきてくれて撮影したもの。対して、皇居東御苑は比較的静かに桜を見ることができます。
千鳥ヶ淵は、江戸城拡張の際に半蔵門と田安門の土橋で塞き止めて造られた水濠。
水濠沿いに全長700mの千鳥ヶ淵緑道が整備され、ソメイヨシノ、オオシマザクラなど260本の桜が植栽されています。
この千鳥ヶ淵で桜を撮影し、鑑賞するだけではもったいないので、皇居東御苑へ。
徳川家康が拡張整備した江戸城も、明治維新後は、皇城となり、さらに戦後は江戸城の本丸、二の丸、三の丸部分が皇居東御苑となって開放されています。
つまりは、江戸城の核心部に、今ではソメイヨシノなどの桜が植栽されているわけです。
当然、江戸時代には、太平の世といえども、城内に今ほど桜がなかったはずですし、ソメイヨシノもありませんでしたから、まさにソメイヨシノと千鳥ヶ淵、桜と江戸城は、「現代的な絵柄」といえるのです。
ただし、単一クローンのソメイヨシノは、病虫害に弱く、戦後に植えられたソメイヨシノはそろそろ寿命となりつつあるので、この光景が未来永劫に続くわけでもないのです。
今回の作例:千鳥ヶ淵の桜
重要なポイントは、やはりボートの位置。
撮影にあたっては時間が少なかったので、ワンチャンスを活かした写真といえるでしょう。
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