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滝宮の念仏踊|綾川町|2024

2024年8月25日(日)、香川県綾歌郡綾川町の滝宮神社(8:00〜)、滝宮天満宮(11:00〜)で『滝宮の念仏踊』(たきのみやねんぶつおどり)が奉納。讃岐国に10ヶ月配流となった法然上人が振り付けをしたと伝えられ、国の重要無形民俗文化財。郡上踊などとともに「風流踊」(ふりゅうおどり)としてユネスコ無形文化遺産にも登録。

全国に残る『念仏踊』のルーツとも

伝承では、菅原道真が讃岐国司だった仁和4年(888年)に大旱魃があり、身命を賭して城山に登り断食七日七夜、ついに雨乞いの願が成就して三日三晩の大雨が降り、喜んだ住民が、滝宮神社(当時は牛頭天王社)の社前で歓喜踊躍したのが『滝宮の念仏踊』の始まりとか。

その後、讒言(ざんげん)で大宰府(だざいふ)に左遷され、大宰府で没した菅原道真の亡魂を慰めるため念仏を唱えるようになったとも伝わっています。

讃岐国に10ヶ月配流となった法然が振り付けをし、念仏を唱えながら踊るようになったので、念仏踊となったと伝わりますが、定かでありません。
全国に残る『念仏踊』のルーツともいえるのが『滝宮の念仏踊』です。

まず滝宮神社(旧牛頭天王社)、続いて滝宮天満宮に奉納。

芸態は、世話役、下知役、子踊、外鉦、笛、太鼓、鼓、法螺貝、願成就役などの各役が列を正して道中芸を示し、神社に練り込んだ後、下知役(げちやく)の合図で大うちわを振りかざし、願成就役の発声で念仏「ナッバイドォヤ」(「ナムアミドーヤ」)と唱えながら囃子に合わせて飛び跳ねるように踊ります。

綾歌郡綾川町内の11組ある踊り組から毎年3組ずつ奉納されていますが、5年に一度全11組が奉納する「総踊り」が行なわれるほか、丸亀市飯山町の『坂本念仏』が3年に一度度特別奉納されています。

「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産に登録されるのは、香川県では『滝宮の念仏踊』のほか、まんのう町の『綾子踊』があります(四国ではこの2つのみ)。

滝宮の念仏踊|綾川町|2024
開催日時 2024年8月25日(日)
所在地 香川県綾歌郡綾川町滝宮1314
場所 滝宮神社・滝宮天満宮
関連HP 滝宮天満宮公式ホームページ
電車・バスで ことでん琴平線滝宮駅から徒歩5分
ドライブで 高松自動車道府中湖スマートICから約3.8km
問い合わせ 滝宮天満宮 TEL:087-876-0199
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

滝宮天満宮

香川県綾歌郡綾川町(あやがわちょう)にある滝宮天満宮(たきのみやてんまんぐう)は、平安時代、讃岐国の国司だった菅原道真ゆかりの天満宮。讃岐国国司の官舎(有岡屋形)が建っていた場所。毎年8月25日に滝宮天満宮の社前で『滝宮の念仏踊』が奉納され

 

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