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安房国司祭やわたんまち|館山市|2024

2024年9月14日(土)〜9月15日(日)、千葉県館山市で『安房国司祭やわたんまち』が開催。安房国の総社・鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)の秋祭り。安房国に赴任した国司自ら司祭したことから「安房国司祭」の名がつけらる安房地方最大の祭礼。2日間に渡る勇壮な祭りは10万人の人出で賑わいます。

平安時代中期から1000年以上に渡って続く祭礼

安房国総社・鶴谷八幡宮の社殿

【1日目】
1日目は、初日は、順次10社の神輿が着御し、もみ・さしを繰り返す「神輿振」の勇姿を御仮宮に納めます。
9:30〜=安房神社・洲宮神社の神輿が奉幣式(新宿神明神社)
13:00~16:00=各社を出発した10社の神輿が順次入祭(鶴谷八幡宮境内)
13:30~=町内巡行を済ませた5台の山車は、海岸無料駐車場に集まり、山車・お船が合同引き回し(海岸無料駐車場~神明町神明神社)
15:00=山車・お船が神明神社社殿前に整列
16:00=祭典
16:45=山車・お船が順次退出・新宿神明神社へ
19:30=南町交差点から新宿踏切の間で5台の山車の競演
20:00=新宿神明神社で解散式

【2日目】
2日目は、4基の山車と1基の御船と出祭10社の神輿が還御。八幡宮の神輿は昔の名残の放生会を執り行なうため八幡の浜に神幸されます。

神輿
17:00〜21:00=10社の神輿が安房神社先頭に、もみ・さしを繰り返しながらおれぞれの神社に順次還御(鶴谷八幡宮境内)
18:00=鶴谷八幡宮の神輿のお浜出・神幸祭(商工会議所前)
18:00~20:30=安房神社・洲宮神社など六軒町諏訪神社で休憩

山車・お船
13:00=館山消防署前に集合、JA通りを鶴谷八幡宮へ
14:30=年番を先頭に順次到着
15:00=祭典
16:00〜17:00=順次退出
17:30=JR館山駅東口に集合、5台の競演によるクライマックス
20:00=年番渡しの儀、解散

律令時代に諸国に赴任した国司(現在の知事のような存在)は、一宮から順に国内の神社を巡拝するというしきたりがありました。
それを簡素化するために国内の神々を合祀して国司の勤める国庁近くに建てられたのが総社。

安房国の総社も国府近く、現在の南房総市府中(旧三芳村府中)に鎮座していましたが、武家政治の始まった鎌倉時代に現社地に遷座しています。
祭神は応神天皇(八幡神)に変えたのも、武家の尊崇があったから。

安房国の総社、鶴谷八幡宮では、安房神社、洲宮神社、下立松原神社、手力雄神社、山宮神社、山荻神社、莫越山神社、木幡神社の8社によって六所祭が斎行。
平安時代の中期、延久年間(1069年〜1073年)に始まったものと推測されています。
もともとは8社が参加でしたが、明治以降は10社となっています。

「やわたんまち」も「八幡の祭り」の転化です。
なお、祭日はもともと旧暦8月15日前後に斎行されていましたが、明治以降月遅れとなり、以後長い間その日程を維持していましたが、平日で運営が難しいこともあって平成17年から敬老の日の直前の土・日曜の2日間に開催するように変化しています。

安房国司祭やわたんまち|館山市|2024
開催日2024年9月14日(土)〜9月15日(日)、毎年敬老の日前の土・日曜
所在地所在地千葉県館山市八幡68
場所鶴谷八幡宮
関連HP館山市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR館山駅から徒歩20分
ドライブで富津館山道路富浦ICから約4.5km
問い合わせ鶴谷八幡宮社務所 TEL:0470-22-1258
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

元八幡神社

718(養老2)年5月2日、能登国(のとのくに)と同時に設置されたのが安房国(あわのくに)。元八幡神社は安房国の総社として国司が赴任した国庁近くに創建された古社です。鎌倉時代に総社としての機能が衰微し、源氏の影響で武神である八幡神信仰が高ま

鶴谷八幡宮

安房の国の神々を集めて祀った総社。平安時代の初め、安房国総社として国府のあった国府村(現・南房総市府中)に創建され、鎌倉時代に源氏の氏神である八幡宮に変わり現社地に遷座しています。源頼朝が安房国で再起の際には、この社に武運長久祈念し、源実朝

 

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