JR5社の中で唯一、具体的な新幹線の導入計画がないJR四国。そんなJR四国が平成26年3月に「自前の新幹線」として予土線に運行を開始したのが「鉄道ホビートレイン」。車両はキハ32形気動車をベースに初代の0系新幹線をイメージした車両で、観光列車として最高時速は85km/hで疾走(?)します。
外見は「新幹線もどき」ですがシートは0系新幹線と同じ!
「予土線3兄弟」の長男は「しまんトロッコ」、次男が「海洋堂ホビートレインかっぱうようよ号」そして三男となるのがこの「鉄道ホビートレイン」で、目下、宇和島駅(愛媛県宇和島市)~窪川駅(高知県高岡郡四万十町)間に運転されています。
予土線は電化されていないので、当然、この「四国初の新幹線」もディーゼルカー。
しかも1両編成で、トイレもありません。
「鉄道ホビートレイン」誕生時の泉雅文(いずみまさふみ)社長も、「新幹線もどき。最も遅い新幹線だ」と苦笑いする列車ですが、まさに白とブルーのカラーリングと団子鼻の先頭部分は0系新幹線は、0系もどき。
しかし、シートは0系で使用されたものを置いて、鉄道ファンを喜ばせています。
車内には四国を走る車両の鉄道模型が多数展示され、遊び心も満載(登場時のキャッチフレーズは「なんだこの列車は!?」)。
「一度見たら忘れられないデザインで予土線を運行中」(JR四国)という表現も決してオーバーではありません。
宇和島駅~窪川駅間を通しで乗ると2時間以上なので、事前にトイレには行っておく必要があります。
JR全体でも有数の赤字路線で、存廃問題が取り沙汰される予土線。
予土線と地域の活性化を担って走るのが「予土線3兄弟」というわけで、その役割は十二分に果たすだけのインパクトはあります。
四国を走る「日本一遅い新幹線」とは!? | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag