栃木県真岡市高田にある真宗高田派の本寺(本山は三重県津市一身田町にある)が専修寺。寺伝によると嘉禄元年(1225年)、浄土真宗の開祖、親鸞(しんらん)が専修念仏の根本道場(如来堂)を建立したのが始まり。戦国時代に兵火によって炎上し一時荒廃しましたが、江戸時代に入って再建。本寺の住職は本山専修寺の住職が兼任しています。
親鸞聖人の宗教史跡で真宗高田派の本寺
建暦元年(1211年)、親鸞は5年間の越後国(現・新潟県)配流が勅免されると、建保2年(1214年)、東国の布教を開始し、信濃国善光寺から常陸国(ひたちのくに=現在の茨城県)へ向かい稲田に草庵を結んでいます(稲田草庵=現在の笠間市・西念寺と推測されています)。
稲田の草庵を拠点に、親鸞は常陸・下総(しもうさ=現・千葉県)・下野(しもつけ=現・栃木県)の3ヶ国を中心に布教を進めますが、真岡城主の協力で高田に開いた寺が専修寺です。
専修寺は、関東地方における初期真宗教団(高田門徒)の中心となり、広大な境内は、国指定史跡となっています。
戦国時代に兵火で高田門徒は中心は伊勢国一身田(現・津市一身田町)に移りますが、真宗高田派は今もこの地を本寺と尊崇しています。
境内の西南隅に親鸞聖人の御廟がありますが、顕智上人が京より遺骨を持ち帰り埋葬したものという。
江戸時代中期築の御影堂(みえいどう)には親鸞聖人等身御影(栃木県指定重文)、真仏上人坐像と顕智上人坐像(ともに国の重文)を安置。
本尊一光三尊仏を安置する如来堂は、元禄14年(1701年)の築で国の重要文化財。
礎石は巨大な自然石で創建当時のままという。
一光三尊仏の御開帳は、特別な拝観を除き17年ごととなっています。
専修寺 | |
名称 | 専修寺/せんじゅじ |
所在地 | 栃木県真岡市高田1482 |
関連HP | 専修寺公式ホームページ |
電車・バスで | 真岡鐵道久下田駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 北関東自動車道真岡ICから約10km、桜川筑西ICから約10km |
駐車場 | 40台/無料 |
問い合わせ | 専修寺 TEL:0285-75-0103 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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