JR日光線の終着駅が日光駅。東北本線などを敷設した日本鉄道が明治23年8月1日に開業したという歴史ある駅で、開業の記念式典には小松宮彰仁親王(こまつのみやあきひとしんのう)も臨席しています。現存するネオ・ルネサンス様式の駅舎は、明治39年に日本鉄道国有化後の大正元年8月25日落成。関東の駅百選に選定。
観光産業草創期の駅舎は、国の近代化産業遺産にも認定
大正5年には日光金谷ホテルにスケートリンクが完成するなど、外国人旅行者への取り組みも強化されていました(大正時代の訪日外国人は3万人あまりです)。
大谷石と木造の建築物で、明治ロマネスクの香りを残す建築物は、「外貨獲得と近代日本の国際化に貢献した観光産業草創期の歩みを物語る近代化産業遺産群」の「日光金谷ホテルと日光観光関連遺産」として国の近代化産業遺産にも認定されています。
平成18年に発見された棟札から鉄道院技手・明石虎雄(あかしとらお)が設計したものと判明しています。
大正11年には、イギリス皇太子来訪に合わせて貴賓室を改装しています。
昭和34年の日光線電化完成後は、東武鉄道に対抗してデラックスな157系準急「日光」が乗り入れていましたが、昭和57年11月15日、急行「日光」の廃止に伴い、上野から直通する列車が全廃されています。
現在、JRからの特急列車も、栗橋駅から東武日光線に乗り入れ、終着駅は東武日光駅です。
平成21年9月、開業120周年事業の一環として駅舎をレトロ調に改装。
「TRAIN SUITE 四季島」の運用に合わせ、駅舎の改修工事が行なわれ、平成29年3月25日に完成しています。
駅舎2階にはかつての一等車利用者用待合室「ホワイトルーム」があり、駅ギャラリーとして一般公開されていますが、1階の貴賓室は非公開となっています。
日光駅 | |
名称 | 日光駅/にっこうえき |
所在地 | 栃木県日光市相生町 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
ドライブで | 日光宇都宮道路日光ICから約800m |
駐車場 | JR日光駅前駐車場(35台/有料) |
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