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日光東照宮・蓮灯籠

日光東照宮・蓮灯籠

日光東照宮には江戸時代初期にオランダ商館から寄進された灯籠が、3基あり、いずれも陽明門の基部に配されていますが、そのうちのひとつが蓮灯籠。蓮灯籠というとお盆の灯籠などをイメージしますが、日本では見かけないスタンド型の灯籠で、寛永17年(1640年)、3代将軍・徳川家光に献上されたもの。

日蘭貿易を今に伝える家光に献上した灯籠

陽明門に続く22段の石段下、鐘楼脇にあるのが蓮灯籠。
平成12年に日蘭交流400年を記念してアムステルダム国立美術館の特別展に出展されたことがあります。
オランダ王国から奉納された3基の灯籠は、附(つけたり)・銅燈籠として国の重要文化財に指定されています。

寛永14年(1637年)に島原の乱が勃発し(幕府に武器弾薬をオランダが援助)、その後、ポルトガルとの貿易を途絶。
さらにオランダに対しても寛永18年(1641年)に平戸から出島へと商館を移させるという鎖国体制の完成する時期に、徳川家光に献上しているのです。

オランダ商館のこうした努力にも関わらず、寛永20年(1643年)、オランダ商船は日本中どこに入港しても良いとの慶長14年(1609年)の徳川家康の与えた朱印状(「オランダ船、日本に渡海のとき、いずれの浦に着岸せしむるといえども、相違あるべからず候。向後、この旨を守り、異議なく往来せらるべく、いささかも疎意あるまじく候也」)は、徳川家光によって反故(ほご)にされています。

日光東照宮・蓮灯籠
名称 日光東照宮・蓮灯籠/にっこうとうしょうぐう・はすとうろう
所在地 栃木県日光市山内2301
関連HP 日光東照宮公式ホームページ
電車・バスで 東武日光駅から東武バス世界遺産めぐりで勝道上人像前下車、徒歩10分
ドライブで 日光宇都宮道路日光ICから約3km
駐車場 100台/有料
問い合わせ 日光東照宮社務所 TEL:0288-54-0560/FAX:0288-54-0061
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日光東照宮・廻転灯籠(逆紋の廻り灯籠)

日光東照宮陽明門の上り口、鼓楼近くにあるのが廻転灯籠。寛永20年(1643年)、オランダ国(オランダ商館)からの奉納です。灯籠上部に取り付けられた葵の紋が上下逆さであることから「逆紋の廻り灯籠」と称されています。附(つけたり)・銅燈籠として

日光東照宮・釣灯籠

日光東照宮の陽明門前にあるのが釣灯籠。オランダ王国が、オランダ商館を通じて3代将軍・徳川家光に献上した3基の灯籠のうちの1基で、附(つけたり)・銅燈籠として国の重要文化財に指定されています。寛永13年(1636年)、3基のうちでは最初に献上

日光東照宮

徳川家康の遺言により徳川2代将軍・徳川秀忠が元和3年(1617年)に造営し、3代将軍・徳川家光が現在の形へと大改修(寛永の造替)を行なった徳川家康の霊廟が、栃木県日光市の日光東照宮。「日光を見ずして結構と言うなかれ」という言葉まで生まれた壮

 

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