栃木県日光市湯元、湯ノ湖の湖畔に湧く奥日光湯元温泉は、日光開山の勝道上人(しょうどうしょうにん)が開湯と伝わる古湯。温泉街の北、日光山温泉寺の脇にある源泉地帯が、奥日光湯元温泉源泉。日光山温泉寺には寺湯として薬師湯が健在です。
湯ノ平湿原に源泉の湯小屋が並ぶ
勝道上人が温泉の湧出を見つけ、病苦を救う薬師瑠璃光如来を祀ったのが始まりという湯元温泉。
勝道上人が見つけたと推測できるのが源泉地帯で、往時には薬師湯や観自在湯など9軒が湯治に使われていましたが(当時は湯治場として夏場のみ開場)、現在は旅館の内湯に引湯されています。
源泉は湯ノ平湿原(ゆのたいらしつげん)と呼ばれる場所にあり、木道も整備されています。
共同源泉、南間源泉、響源泉、板屋源泉、美や川旅館源泉、湯の家旅館源泉と、それぞれの源泉ごとに湯小屋が築かれて、すべて自噴。
このほか、ボーリング自噴の奥日光開発と名付けられた源泉と、森林管理署源泉(林野庁保有)があります。
泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩(・塩化物)温泉(硫化水素型)で、光徳温泉、中禅寺湖温泉にも引湯されています。
源泉はエメラルドグリーンですが、空気に触れると酸化して黄白色の沈殿物(湯の花)が形成されるため、乳白色に変わるという特徴が。
奥日光湯元温泉は、昭和29年、酸ヶ湯(すかゆ/青森県)、四万温泉(しまおんせん/群馬県)とともに、日光湯元温泉の名称で国民保養温泉地の第1号に指定されています。
奥日光湯元温泉源泉 | |
名称 | 奥日光湯元温泉源泉/おくにっこうゆもとおんせんげんせん |
所在地 | 栃木県日光市湯元 |
関連HP | 日光市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR日光駅・東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで1時間17分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 日光宇都宮道路清滝ICから約27km |
駐車場 | 湯元本通北駐車場など公共駐車場(200台/無料)を利用 |
問い合わせ | 奥日光湯元温泉旅館協同組合 TEL:0288-62-2570 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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