栃木県栃木市出流町にある真言宗智山派の寺で、坂東三十三観音霊場の第17番札所、関東八十八ヶ所の特別霊場が、出流山満願寺(出流観音)。「観音の霊窟」とされるのが出流鍾乳洞(満願寺奥の院)で、鍾乳石が生み出した十一面観音像は、子授け、安産、子育てなどにご利益大とされています。
鍾乳石が十一面観音の後ろ姿に
山門(仁王門)をくぐり、本堂(大御堂)を経て、さらに森の中を進むと滝行に使われる大悲の滝。
滝の水は出流鍾乳洞(いづるしょうにゅうどう)の洞内から流れ出すもので、大悲の滝から石段を上れば石灰岩の断崖に築かれた奥の院の拝殿です。
この拝殿が鍾乳洞の入口で、洞内に入れば十一面世音菩薩の後ろ姿を拝むことができます(奥の院拝観は入山料が必要)。
『補陀洛山建立修行日記』(鎌倉時代の偽作とも)には、勝道上人の父は下野介(下野国府に任官する次官)・若田高藤で(母は吉田主典の娘・明寿)、なかなか子供ができなかったため、この鍾乳石(十一面観音像)に祈願して、無事出産、その生まれた子が日光開山の勝道上人(しょうどうしょうにん)だと記されています(生誕地は現在の仏生寺境内)。
出流鍾乳洞(満願寺奥の院) | |
名称 | 出流鍾乳洞(満願寺奥の院)/いずるしょうにゅうどう(まんがんじおくのいん) |
所在地 | 栃木県栃木市出流町288 |
関連HP | 出流山満願寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR栃木駅から関東自動車バス出流観音行きで1時間10分、終点下車 |
ドライブで | 東北自動車栃木ICから約15km。北関東自動車道佐野田沼ICから約16km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 出流山満願寺 TEL:0282-31-1717/FAX:0282-31-2121 |
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