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祥雲寺

祥雲寺

東京都渋谷区広尾5丁目にある臨済宗大徳寺派の寺が、祥雲寺。渋谷区随一の巨刹で、福岡藩主・黒田長政を追善して、その子・黒田忠之が開基となり、長政が帰依していた京の大徳寺・龍岳和尚を開山として赤坂溜池の福岡藩中屋敷に龍谷山興雲寺(興雲は長政の法名)と称して創建された寺が前身です。

広大な境内には福岡藩・黒田長政など、諸藩の大名墓地が!

黒田長政の墓

龍谷山興雲寺は、寛文6年(1666年)、瑞泉山祥雲寺と改めて麻布台に移転。
明暦3年(1657年)の明暦の大火(振袖火事)の翌年、現寺地の広尾に移っています。
もともと広尾は、この祥雲寺の参道を中心に発展した街で、現在でも境内は都心にありながら6000坪という広大なもので、江戸の諸大名墓地群があるという稀有な禅寺になっています。

江戸時代には福岡藩主・黒田家、秋月藩主・黒田家、久留米藩主・有馬家、吹上藩主・有馬家、柳本藩主・織田家、岡部藩主・安倍家、小野藩主・一柳家、狭山藩主・北条家、園部藩主・小出家など諸大名の江戸菩提寺となり、塔頭6ヶ寺を擁する大寺でした。

元和9年8月4日(1623年8月29日)に京・報恩寺の客殿寝所(現存し黒田長政の位牌、その父・官兵衛の位牌が安置されています)で没した黒田長政の墓(戒名・興雲院殿前大中大夫筑州都督古心道ト大居士)、大名墓地群は渋谷区の史跡に。
黒田長政墓所の前には、正室の栄姫(えいひめ/大涼院、徳川家康の姪、黒田藩江戸桜田屋敷にて死去)の墓も立てられています。
栄姫は、保科正直(ほしなまさなお)の娘で、家康の養女となって、先妻の糸姫と離縁した黒田長政に嫁いでいます。
家康の姪ということもあって、日光東照宮・神庫の前には、大名の正室が奉納した唯一の灯籠である栄姫灯籠一対が現存しています。

祥雲寺では、坐禅会、写経会、寺マルシェなども行なっており、気軽に参加できます。
毎年5月28日に『施餓鬼会』、11月28日に『開山忌』が執り行なわれ、大晦日には除夜の鐘を撞くことができます。

大名墓地群
祥雲寺
名称 祥雲寺/しょううんじ
所在地 東京都渋谷区広尾5-1-21
関連HP 祥雲寺公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ広尾駅から徒歩5分
ドライブで 首都高速天現寺出入口から約1km、首都高速高樹町出入口から約1.5km
問い合わせ 祥雲寺 TEL:03-3400-6526 /FAX:03-3400-6977
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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