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桔梗濠

1614(慶長19)年に造られた桔梗門(内桜田門)近くにある江戸城の内濠(内堀)。最初に江戸城を築いた太田道灌の時代に、この近くに道灌が築いた「泊船亭」があった地と伝えられ、道灌の家紋の桔梗紋から桔梗門、桔梗濠という名が付いたと推測できます。築城当初はまだ日比谷入江(江戸湾)に面していた地なのです。

周辺の濠は、宮内省ではなく、実はアオコに頭を悩ます環境省の所管!

桔梗濠のほか、桜田濠、凱旋濠、蛤濠、半蔵濠、千鳥ヶ淵、牛ヶ淵、清水濠、大手濠、桔梗濠、和田倉濠、馬場先濠、日比谷濠が現在、環境省所管の濠となっています。

江戸時代には濠の水は、玉川上水から取水。最も水位の高い側(高い位置にある)の半蔵濠、千鳥ヶ淵に流れ込み、続いて各濠の水門を下りながら、最も低い位置にあるの日比谷濠から江戸湾に流れ出ていたのです。

こうしたかたちが明治の中頃まで続いていました。
昭和40年に完全に玉川上水が廃止になるとほとんどが雨水に頼る濠の水は急激に汚濁が進みます。
環境省では平成7年から濠水浄化施設、さらに平成25年から高速凝集沈殿方式の新濠水浄化施設を導入。

現在では日比谷濠から取水した濠水を浄化し、送水管で桜田濠と半蔵濠に送水しています。

皇居東御苑園内図(江戸城本丸・二の丸・三の丸)に見る 桔梗濠

江戸城内図に見る 桔梗濠

桔梗濠
名称 桔梗濠/ききょうぼり
所在地 東京都千代田区千代田1-1
関連HP 宮内庁公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ・都営地下鉄大手町駅から徒歩6分。JR東京駅から徒歩10分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

和田倉濠

東京都千代田区皇居外苑、江戸城本丸(現在の皇居)の東、江戸時代には有力大名の屋敷が並んだ外濠公園の東側に南北に通る内堀のひとつが、和田倉濠(わだくらぼり)。南に馬場先濠、そして日比谷濠、西に桔梗濠、大手濠と続き、濠には和田倉門跡へと続く和田

大手濠

東京都千代田区千代田、平川門と大手門の間にある江戸城の内濠(内堀)が大手濠(大手堀)。大手とは追手、つまりは玄関(正門)という意味なので、この大手濠のある側が江戸城の正面ということになります。南には桔梗濠、西には平川濠が続いています。濠の外

 

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