大川橋蔵や北大路欣也主演のテレビドラマ『銭形平次』(ぜにがたへいじ)は、野村胡堂(のむらこどう)の小説『銭形平次捕物控』が原作。主人公の銭形平次こと岡っ引の平次は、神田明神下に住むという設定。というわけで神田明神(正式名は神田神社)境内に銭形平次の碑、八五郎の碑が立っています。
銭形平次が住んでいたのは神田明神下御台所町!
昭和6年、『文藝春秋オール讀物號』(文藝春秋)創刊号に「岡本綺堂の半七捕物帳のようなもの」の執筆を依頼された野村胡堂は、銭形平次を主人公にした「金色の処女」(こんじきのおとめ)を発表、これが『銭形平次捕物控』の第1作目(「ガラっ八」こと八五郎もまだ登場しません)。
以降、第二次大戦を挟んで昭和32年までの26年間、長編・短編あわせて383編を執筆しています。
銭を投げるというアイデアは、『水滸伝』に登場する没羽箭張清が投石を得意にしていたことをヒントに、銭形平次の名は、たまたま建設現場で見かけたゼネコン「錢高組」の看板と社章からとか。
嵐寛寿郎(寛プロ)、長谷川一夫(大映)などを主演に数多くの映画作品が制作されたほか、昭和41年5月4日から大川橋蔵主演でテレビドラマとして放送開始。
ドラマ史上最長の全888話という記録的なロングヒット作となり、ギネスブックで「テレビの1時間番組世界最長出演」として世界記録に認定。
北大路欣也版は、平成3年〜平成10年の間、全7シリーズ、全88話が制作放映されています。
主題歌『銭形平次』も舟木一夫が歌ってヒットしています(北大路欣也主演のものは北大路欣也が歌っています)。
銭形平次の碑は、昭和45年12月、有志の作家と出版社とが発起人となって明神下を見下ろす場所に建立されたもの。
ちなみに野村胡堂は神田明神にも近い、本郷区台町の下宿屋に住み、東京帝国大学に入学するという青春時代を過ごしています。
銭形平次の碑 | |
名称 | 銭形平次の碑/ぜにがたへいじのひ |
所在地 | 東京都千代田区外神田2-16-2 |
関連HP | 神田明神公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅から徒歩7分 |
ドライブで | 首都高速神田橋ランプから約2.2km |
駐車場 | 40台/無料 |
問い合わせ | 神田明神 TEL:03-3254-0753/FAX:03-3255-8875 |
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