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多摩湖自転車歩行者道

多摩湖自転車歩行者道

東京都東村山市の多摩湖堰堤の南端と西東京市を結ぶ自転車歩行者専用道路が、多摩湖自転車歩行者道(たまこじてんしゃほこうしゃどう)。正式名は東京都道253号(保谷狭山自然公園自転車道線)で、都道です。全長21.9kmで、サイクリングコースとしても人気ですが、実は東京屈指の直線道路にもなっています。

多摩湖から境浄水場への送水管が埋設される水道道路

東京都水道局が管理する、東京の水道の水源のひとつ、村山貯水池(多摩湖)と境浄水場を結ぶ導水管の上を自転車歩行者専用道路「狭山・境緑道」にしたもので、幅員4mの舗装道。

東村山市(多摩湖堰堤の南端・都立狭山公園入口)〜東大和市〜武蔵村山市〜東大和市〜東村山市〜小平市〜西東京市(井の頭通り起点・関前5丁目交差点)と通過しています。

終点で接続する井の頭通りも地下には送水管が走る水道道路で、井の頭通りが始まったすぐ先、南側に東京都水道局境浄水場(武蔵野市)があります。

同じ水道道路でありながら井の頭通りが車道に対して、自転車歩行者専用道路なのは、境浄水場までは、境浄水場と和田堀給水所を結ぶ井の頭通りよりも浅い部分に水道管が埋設されているため、車両の通行に適さないためだと推測できます。

西武鉄道多摩湖線・拝島線の萩山駅近く、西武拝島線の踏切部分から関前5丁目交差点の起終点まで、6.3kmの間は、ほぼ直線区間で、自転車歩行者専用道路ながら東京屈指の直線道路です。

東京都では井の頭通りが、東京の水需要の増大を受けて、大正13年に完成した境浄水場と和田堀浄水池(現・和田堀給水所)を結ぶ送水管の上を補強した水道道路で、直線部分は5kmほど。

同様に、玉川上水新水路を埋め立てて造成された道路が東京都道431号(角筈和泉町線/新宿区・杉並区)でこちらも水道道路と呼ばれています。

町田市の緑道「横浜水道みち」も横浜水道道路(東京都町田市・神奈川県相模原市・大和市・横浜市)の一部。

多摩湖自転車歩行者道
名称 多摩湖自転車歩行者道/たまこじてんしゃほこうしゃどう
所在地 東京都東村山市・東大和市・武蔵村山市・小平市・西東京市
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

村山貯水池(多摩湖)

東京市の人口増加に対応した水源確保のため、狭山丘陵の谷を活かして昭和2年に完成したダム湖。多摩川の水を羽村取水堰(はむらしゅすいせき)で取り入れ、導水管にて村山貯水池に導いて貯水しています。ダム湖百選、近代水道百選、土木学会選奨土木遺産、村

井の頭通り

東京都渋谷区の渋谷駅近くと、武蔵野市にある境浄水場近くを結ぶ道路が、井の頭通り(井ノ頭通り)。東京の水需要の増大を受けて、大正13年に完成した境浄水場と和田堀浄水池(現・和田堀給水所)を結ぶ送水管の上を補強した道路で、そのために東京を代表す

荒玉水道道路

東京都杉並区梅里〜世田谷区喜多見の都道428号(高円寺砧浄水場線)の通称が、荒玉水道道路(あらたますいどうどうろ)。道路の地下に荒玉水道の送水管が埋設されている水道道路。送水管が直線的に敷設されているので、道路も東京屈指の直線道路になってい

東京の直線道路3選

東京都内の直線道路は、あまりイメージできませんが、5km以上の直線が続く場所が3ヶ所あります。いずれも都道ですが、じつは3ヶ所に共通するのが、水道道路という点。地下には東京都水道局の水道管(送水管)が埋設されており、その上を道路として活用し

狭山公園

東京都東村山市多摩湖町、西武多摩湖線・多摩湖駅〜武蔵大和駅の西側、村山貯水池(多摩湖)の堰堤東側に位置する23.5haの都立公園が、狭山公園。東大和公園、野山北・六道山公園などとともに、都立狭山自然公園区域内に位置し、多摩湖駅から徒歩3分と

 

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