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南沢湧水群

南沢湧水群

東京都東久留米市南沢3丁目にある武蔵野台地谷頭部からの湧水が、南沢湧水群。「落合川と南沢湧水群」として、東京都で唯一、環境省の「平成の名水百選」に選定される湧水です。落合川支流・沢頭流の源流部、東京都水道局南沢給水所一帯は南沢緑地保全地域に指定、緑の再生が図られています。

「落合川と南沢湧水群」として「平成の名水百選」に選定

都市化によって南沢氷川神社の鎮守の森も失われつつありましたが、地域住民により水源の森としての価値が再認識され、「ホタルを呼びもどす会・東久留米」(昭和61年発足)など、緑の再生、環境保全が行なわれ、いこいの水辺、氷川神社裏の自然河川、水辺公園などが誕生、結果として「平成の名水百選」に選定につながっています。

落合川の源流部はかつて水神でもある弁才天が祀られることから弁天川と呼ばれていました。
現在でも源流部にはホトケドジョウなど少なくとも4種の絶滅危惧種が生息。
東京都水道局南沢給水所(東久留米市の水道水源地のひとつ、多摩川の水とブレンドし市内に配水)もあり、久留米市の水道水に給水しています。

湧水は標高50mで、東京三大湧水池に数えられる三宝寺池(石神井川主水源)、善福寺池(善福寺川水源)、井の頭池(神田川水源)、そして妙正寺池(妙正寺川水源)とほぼ同じ標高ですが、他の源流4ヶ所の湧水は都市化では枯渇し、現在は地下水をポンプアップしていますが、南沢湧水群だけは今もこんこんと湧き出しています。

4ヶ所ある湧水源のうち2ヶ所は東京都水道局南沢給水所の敷地内。
毘沙門橋で支流の沢頭流を分けますが、南沢氷川神社社前の宮前橋から上流、南沢給水所側が南沢緑地保全地域(「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づいて2.5haを指定)で、緑地対岸の沢頭流沿いを歩くことができます。
多聞寺付近にある「落合川いこいの水辺」は、フェンスがなく、遊歩道から直接水辺に降りられるようになっています。
わずかに流れる水路の北側には果樹園や苗圃(びょうぼ)があり、水路の南側はクヌギ・コナラ林、スギ植林地、シラカシ・ケヤキ林。

西武池袋線東久留米駅を起点とし、竹林公園、南沢緑地保全地域、南町緑地保全地域(武蔵野台地に残された平地林で、東久留米市の「南町森の広場」一帯)などを巡る「雑木林のみち 南沢・南町コース」(9.5km)が整備されています。

落合川いこいの水辺
南沢湧水群
名称 南沢湧水群/みなみさわゆうすいぐん
所在地 東京都東久留米市南沢3丁目
関連HP 東久留米市公式ホームページ
電車・バスで 西武東久留米駅から徒歩20分
駐車場 東久留米駅周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 東久留米市環境部環境政策課 TEL:042-470-7753
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

東久留米駅

西武池袋線の東久留米駅は、大正4年4月15日、武蔵野鉄道(現・西武鉄道)が池袋駅〜飯能駅間開通と同時に開業した歴史ある駅です。開業時の隣駅は、池袋方面が保谷駅(現在はひばりヶ丘駅)、飯能方面が所沢駅(現在は清瀬駅)でした。戦時中には中島航空

富士見テラス

東京都東久留米市、西武鉄道池袋線東久留米駅西口2階にあるのが富士見テラス。富士見テラスからは、西に向かって直進する「まろにえ富士見通り」の先に富士山を眺望。国土交通省関東地方整備局主催の「関東の富士見百景」に選定されています。冬至の前後の晴

竹林公園

東京都東久留米市南沢1丁目にある0.6haの市立公園が、竹林公園。孟宗竹が生い茂る公園は、新東京百景にも数えられる京都・嵐山の竹林を思わせる景観で、武蔵野の雑木林からの湧水が今も健在。竹林の保全のため、昭和49年に公園として整備され、竹林の

落合川いこいの水辺

東京都東久留米市南沢1丁目、東京都水道局の給水所に隣接するのが南沢湧水群で、南沢緑地保全地域(南沢3丁目)には水道井戸と4ヶ所の湧水があり、落合川に注いでいます。その下流側に位置し、落合川と南沢湧水群として「平成の名水100選」に選定される

東京都下で唯一、平成の名水百選選定の湧水は、東久留米市に!

昭和60年に環境庁(現・環境省)が選定したのが名水百選(昭和の名水百選)。東京都内からは青梅市の御岳渓流、国分寺市のお鷹の道・真姿の池湧水群が選ばれています。時は移り、平成20年の平成の名水百選では、都内ではただ1ヶ所、東久留米市の落合川と

 

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