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善光寺坂のムクノキ

善光寺坂のムクノキ

東京都文京区小石川3丁目、慈眼院・沢蔵司稲荷から小石川善光寺へと下る坂道にあるムクの巨木が、善光寺坂のムクノキ。区道817号のポケットパークとし保存される古木で、伝通院中興第一世の廓山(かくざん、後に増上寺13世)が植えたと伝えられていますが、定かではありません。

樹齢400年超というムクノキの巨木

現在は文京区道に立っていますが、江戸時代には伝通院の境内。
伝通院から塔頭(たっちゅう)の慈眼院・沢蔵司稲荷へと向かう道の途中に位置していました。
明治維新後、伝通院が徳川幕府の庇護を失い、塔頭が独立し、塔頭のひとつ縁受院が小石川善光寺になるなどの過程で、境内地から分離されました(善光寺坂という坂名も近代の命名)。

大正時代に巨木の両側が道となり、その後、歩道と車道が分離される際に、間にポケットパークが築かれて今の姿になったのです。
昭和20年5月25日には空襲で、樹木上部が焼け落ち、残された幹にも炭化した部分があります。

日本坂道学会副会長(編集者で坂道研究家・山野勝が会長)というタモリの著書『TOKYO坂道美学入門』にも「寺の山門と緑が美しい坂」と記されています。

善光寺坂のムクノキ
名称 善光寺坂のムクノキ/ぜんこうじざかのむくのき
所在地 東京都文京区小石川3-17-16
関連HP 文京区公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ後楽園駅、都営地下鉄春日駅から徒歩8分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 文京区みどり公園課 TEL:03-5803-1252/FAX:03-5803-1361
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

小石川善光寺

東京都文京区小石川3丁目にある浄土宗の寺が、小石川善光寺(正式名は月参堂縁受院善光寺)。伝通院の塔頭(たっちゅう・子院)、縁受院が前身で、慶長7年(1602年)、徳川家康の生母・於大の方(おだいのかた)の念持仏を安置して創建。明治17年、善

伝通院

東京都文京区小石川の高台にある寺で、正式名は無量山傳通院寿経寺(むりょうざんでんづういんじゅきょうじ)ですが、一般に小石川の伝通院(でんづういん)と呼ばれています。伝通院という寺の院号は、徳川家康の生母・於大の方の法名「伝通院殿」にちなんだ

慈眼院・沢蔵司稲荷

東京都文京区小石川3丁目にある浄土宗の寺が慈眼院(じげんいん)。元和6年(1620年)に、伝通院塔頭(たっちゅう・子院)、そして沢蔵司稲荷(たくぞうすいなり)の別当(神社を管理する寺)として創建。その西側には幸田露伴、幸田文が暮らしていたこ

本郷弓町のクス

東京都文京区本郷1丁目、住宅街の一角にそびえる楠(クスノキ)の巨木が、本郷弓町のクス(ほんごうゆみちょうのくす)。樹高20m、幹周り8.5m、推定樹齢600年という。司馬遼太郎の『街道をゆく』本郷界隈にも、江戸時代から有名だった楠ということ

 

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