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瓜生岩子之像

瓜生岩子之像

東京都台東区浅草2丁目、浅草寺の境内にあるのが、瓜生岩子之像(うりゅういわこのぞう)。瓜生岩子は、陸奥国耶麻郡熱塩村(現・福島県喜多方市)出身、明治時代の社会事業家。銅像は各地にありますが、浅草寺のものは、明治34年、渋沢栄一らによって建立、戦時供出を免れた像です。

「日本のナイチンゲール」とも称された瓜生岩子の銅像

「日本のナイチンゲール」、「菩薩の化身」とまで賞賛された瓜生岩子は、明治30年4月19日没。
すぐに銅像建立の機運が盛り上がり、大山捨松(おおやますてまつ=会津若松出身で、日本最初の女子留学生のひとり、元老・大山巌の後妻)を中心に募金を集め、新進気鋭の彫刻家・大熊氏廣(おおくまうじひろ)に依頼。
発起人には、土方亀子、板垣絹子、吉井静子という伯爵夫人が名を連ねています。

「拝啓、愈御清栄奉賀候、陳者別紙趣意書に有之候通故瓜生岩子の善行美徳を頌し、聊か仁慈の志に酬ひ、永く婦女子の亀鑑となさん為め、今回銅像を浅草公園に建設致度、爰に此挙を公表して汎く同情を仰く
事と相成候に付、何卒御賛成の上応分の御寄附被成下度、此段及御依頼候 頓首
明治卅三年七月廿七日
故瓜生岩子銅像建設委員長 男爵 渋沢栄一」(故瓜生岩子銅像建設寄附勧誘状)。


明治34年4月19日に渋沢栄一らによって建立された瓜生岩子之像は、近代日本初の女性像。
除幕式の委員長は、渋沢栄一が務め、大僧正・覚阿遊行上人が30余名の僧侶を従えて開眼供養を行なっています。

瓜生岩子之像
名称 瓜生岩子之像/うりゅういわこのぞう
所在地 東京都台東区浅草2-3-1
関連HP 浅草寺公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 浅草寺 TEL:03-3842-0181(10:00〜16:00、日曜、祝日を除く)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

浅草寺

東京都台東区浅草(あさくさ)にある東京で最古の寺が浅草寺(せんそうじ)。本尊は聖観世音菩薩で浅草観音とも通称されています。浅草のシンボル雷門から参道の仲見世を抜けると宝蔵門、左手には五重塔、そして正面に大本堂があります。今も「浅草の観音様」

 

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