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立教大学本館(1号館/モリス館)

立教大学本館(1号館/モリス館)

東京都豊島区西池袋3丁目、立教大学池袋キャンパスにあるのが、立教大学本館(1号館/モリス館)。米国聖公会宣教師アーサー・ラザフォード・モリスの寄付で、大正8年に建てられたことからモリス館と呼ばれ、立教大学のシンボル的存在に。東京都選定歴史的建造物になっています。

大正8年築のツタのからまるレンガ建築が現存

築地から池袋への移転を決めた立教大学(米国聖公会が設立した大学)が、本格的な校舎の建設を構想した際に、米国聖公会の強い意向で、在米のマーフィ・アンド・ダナ建築事務所(Murphy & Dana Architects)が設計を担っています(施工は清水組)。
立教大学本館(1号館/モリス館)は、耐震性に弱点があるとされるフランス積みのレンガですが、あえて当時は一般的だったイギリス積み(軍の要塞でも明治中期以降はイギリス積みが主流)ではなく、フランス積みになっているのは、装飾性を優先して。

ツタが絡まる美しい洋館ですが、正門から見て右側のツタは大正13年、神学院のチャペルから移植されたキヅタで紅葉することがなく、通年、緑色に茂っています。
左側は、大正14年、目白の自由学園から移植されたキヅタ。

全体に這っているのはナツヅタで、秋になると紅葉し、晩秋に落葉します。
本館前の2本のヒマラヤ杉は、大正9年頃に植栽されたもので、戦後は12月になるとクリスマスイルミネーションが施されています。

時計台にある直径90cmの時計はイギリス・デント社製で、分銅式のため、現在も3日~4日に一度、手で巻かれています。

マーフィ・アンド・ダナ建築事務所のヘンリー・キラム・マーフィー(Henry Killam Murphy)は、立教大学本館(1号館/モリス館)のほか、図書館旧館、第1食堂、2号館、3号館、立教学院諸聖徒礼拝堂の設計、日本聖公会川口基督教会(大阪市西区)の基本設計(実施設計監理担当は、ウィリアム・ウィルソン)も担当しています。

ちなみに早慶明法の4大学で行なわれていた野球リーグに立教大学が加わったのは、大正10年。
大正14年秋に東京帝国大学(現・東京大学)が加わって、東京六大学野球連盟が誕生しています。

立教大学本館(1号館/モリス館)
名称 立教大学本館(1号館/モリス館)/りっきょうだいがくほんかん(1ごうかん/もりすかん)
所在地 東京都豊島区西池袋3-34-1
関連HP 立教大学公式ホームページ
電車・バスで JR・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ池袋駅から徒歩7分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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