東京都千代田区神田神保町1丁目、神田古書店街、そして学生街でもある神保町で、40年以上通い続ける常連客もいるという名店がキッチン南海。昭和35年、南山茂さんが飯田橋で創業した「カレーの南海」が始まりで、昭和41年に神田神保町に移転。キッチン南海 神保町店では、カレーライスやカツカレーが人気です。
自慢のカツカレーは、カレー激戦区・神田の名物
明大、日大などの学生、神保町界隈の出版社、書店関係者などに愛されてきた神田神保町を代表する店のひとつ。
「当時、明大、日大生は、麻雀をよくやっていました。僕は麻雀は知らないんだけど、授業の前に雀荘の席を取りに行くなんて学生もいたからね。そこへ出前すれば、必ず当たると思ったんです」(南山茂さん)というのが、「カレーの南海」の開店のいきさつ。
1号店の本店は令和2年6月、築90年という店舗の入る建物の老朽化により惜しまれつつ閉店していますが、本店のあった場所から千代田通り方面に3分ほど歩いたところに本店で腕をふるった料理長・中條知章さん(南山茂さんの親族)が独立する形で「キッチン南海 神保町店」をオープン。
神保町店では本店の味がそのまま引き継がれたカレー、カツカレーを味わうために常連が足繁く通う店となっています。
人気はカツカレーで、カレールーは煮込みと寝かしを繰り返し、合計10時間もかけて濃厚に仕上げています。
揚げ物はすべて注文を受けてから揚げ、カツに使われる豚肉は柔らかく、ザクザクとした歯ごたえの衣とのバランスが絶妙。
店名は南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に由来し、当時のチームカラーだった緑色を店の看板などに使っています。
東京生まれの東京育ちの創業者・南山茂さんは、実は南海のファンでもなく、単にアンチ巨人ということ、鶴岡一人監督が好きだったことで命名したのです。
この店で修業した料理人が独立してキッチン南海の店名で開店した暖簾分けの店が、都内各地にあります。
長野県松本市のキッチン南海は、親族の経営。
都内以外では松本のほか、埼玉県川口市西川口4丁目の「キッチンニュー南海」があります。
キッチン南海 神保町店 | |
名称 | キッチン南海 神保町店/きっちんなんかい じんぼうちょうてん |
所在地 | 東京都千代田区神田神保町1-39-8 |
関連HP | 千代田区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 都営地下鉄、東京メトロ神保町駅から徒歩5分。JR御茶ノ水駅から徒歩10分 |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | キッチン南海 神保町店 TEL:03-3219-1616 |
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