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旧御所トンネル

旧御所トンネル

東京都千代田区麹町6丁目、中央・総武緩行線下り(総武線新宿方面行き)の四ツ谷駅〜信濃町駅間に造られたトンネルが、旧御所トンネル。中央本線の前身となる甲武鉄道が明治時代に開削した歴史あるトンネルで、現在も現役で使われています。

明治26年〜明治27年に開削のトンネルが四谷で現役!

東京メトロ丸ノ内線の四ツ谷駅・荻窪方面行のホームの端からのみ、トンネルに中央・総武緩行線列車が吸い込まれるように走る姿を見ることができる、都内における「異界のトンネル」とも呼ばれる隧道。

中央線(快速)と中央・総武緩行線上り(千葉方面行き)は、昭和4年完成の新御所トンネル(全長385m)を利用しています。

旧御所トンネルは、信濃駅側、27m部分は鉄筋コンクリート造りですが、残りは明治時代のレンガ造り。
現在、仙洞御所や迎賓館などのある赤坂御用地の直下を通っているのは、日清戦争の勃発した明治27年、青山練兵場(現・神宮外苑)、輜重兵大隊(現・慶応大学病院、新宿区立第四小学校)近くに陸軍省が青山軍用停車場を設置し、甲武鉄道市街線(新宿駅〜飯田町駅間)に連絡するようにしたから。

歴史的には、明治27年9月23日、新宿駅〜青山軍用停車場間が開業(青山軍用停車場の開設)。
明治27年10月9日、甲武鉄道市街線・新宿駅〜 飯田町駅間が開業ということなので、旧御所トンネルも明治27年には竣工していることに。

甲武鉄道が赤坂御所や学習院の下にトンネルを掘るという、当時としては大胆な計画は、軍事優先で、川上操六(かわかみそうろく)陸軍中将(日清戦争時の明治28年、征清総督府参謀長に就任)が皇室の了解を取り付け、新宿駅〜牛込駅間の路線が明治26年、認可されています。

紀州徳川家下屋敷跡の赤坂御用地は、江戸城西の丸御殿が火事で焼失後、明治5年〜明治21年、天皇の仮御所になるなど、まさに皇室関連の土地。
東宮御所は明治32年に計画され、明治42年に竣工しています(この建物が現在の迎賓館)。

旧御所トンネル
名称 旧御所トンネル/きゅうごしょとんねる
所在地 東京都新宿区四谷1丁目
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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