東京都千代田区麹町6丁目にある浄土宗の寺が、心法寺(しんぽうじ)。徳川家康の関東入封に伴い、三河の秦宝寺から然翁聖山が帯同し、三河に帰ろうとした和尚を家康が江戸に留めたため、慶長2年(1597年)、心法寺を創建したと伝えられています。
開基は徳川家康という麹町の名刹
もともと家康は市ヶ谷に土地を寄進する予定でしたが、江戸に移住した三河の町民などが帰依できるようにと、あえて幕府の庇護を受けず、庶民に開かれた寺を四谷に建てたのだとか。
後には武家の檀家も受け入れるようになり、11代・徳川家斉の側室・お美代の方も帰依しています。
『江戸名所図会』にも広大な寺地が描かれ、江戸時代の繁栄ぶりがよくわかります。
天保9年(1838年)、心法寺から出火し、心法寺と麹町の広い部分が焼失していますが、尾張藩中屋敷からの檀家が多かった関係で天保11年(1840年)、尾張藩中屋敷内御殿が払い下げられ、弘化4年(1847年)に復興しています。
往時の建物は東京大空襲で焼失しています。
現在、千代田区内にある寺で唯一墓地を有している寺です。
心法寺 | |
名称 | 心法寺/しんぽうじ |
所在地 | 東京都千代田区麹町6-4-1 |
関連HP | 千代田区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ四ツ谷駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 心法寺 TEL:03-3261-2104 |
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