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都道最北端・東京都道204号(日原鍾乳洞線)

都道最北端・東京都道204号(日原鍾乳洞線)

東京都西多摩郡奥多摩町、JR青梅線・奥多摩駅に近い、国道411号・日原街道入口交差点から日原川(にっぱらがわ)沿いに日原鍾乳洞前まで続く都道が、東京都道204号日原鍾乳洞線。あまり知られていませんが、終点となる日原鍾乳洞前は、都道最北端の地にもなっています。

都道最北端は日原鍾乳洞前に!

日原街道と通称される道が、東京都道204号(日原鍾乳洞線)。
観光的には日原鍾乳洞への道ですが、現在も日原地区には40世帯ほどが生活し、唯一の貴重な生活道路にもなっています。
昭和54年に新しい日原トンネルが完成し、川沿いの旧日原トンネル(397m)が廃道になったりと、道路改良が行なわれていますが、幅員が狭い場所もあり、路線バスも通るので、運転はのんびりと慎重に。

日原地区はスーパーや雑貨店などもなく、生活必需品は奥多摩駅周辺まで出る必要があるという集落で、令和元年の台風19号(令和元年東日本台風)襲来では、東京都道204号日原鍾乳洞線が分断され、集落が孤立しています。
有名な日原鍾乳洞も、日原集落の日原保勝会が管理しています。

東京都道204号(日原鍾乳洞線)は日原鍾乳洞前止まりで、その奥は林道小川谷線に。
さらに上流部には昭和39年からマンガンを採掘した簾川鉱山(きよかわこうざん)がありますが、昭和54年に閉山となっています。

東京都道204号(日原鍾乳洞線)の白妙橋(人道吊橋を渡った先に素掘りの隧道があります)〜川苔谷出合・川苔山登山口間には、今もセメントの原料となる石灰石を運搬する奥多摩工業のトロッコ鉄道、奥多摩工業曳鉄線の鉄橋があり(都道から見上げることができます)、奥多摩駅近くの奥多摩工業 氷川工場へと運ばれています。

ちなみに都道の最南端は小笠原村・母島の都道241号(沖港北港線)・南崎遊歩道入口。
最西端は奥多摩湖の最奥部に架かる三頭橋で国道139号に合流する都道206号(川野上川乗線/奥多摩周遊道路)の国道合流点、最東端は父島の中央山の東を走る都道240号(父島循環線)です。

都道最北端・東京都道204号(日原鍾乳洞線)
名称 都道最北端・東京都道204号(日原鍾乳洞線)/とどうさいほくたん・とうきょうとどう204ごう(にっぱらしょうにゅうどうせん)
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町日原
電車・バスで JR青梅線奥多摩駅から西東京バス日原方面行バスで35分、東日原下車、徒歩30分。平日は鍾乳洞行きバスが運行、終点下車、徒歩5分
ドライブで 圏央道日の出ICから約36km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

都道最南端

東京都小笠原村母島、小笠原諸島の母島を南北に縦貫する都道241号(沖港北港線)は、鍋弦山(なべづるやま/標高115m)の南側が終点ですが、ここが都道最南端。その先の歩道は都道ではなく、村道(南崎遊歩道)ということに。都道最南端であることを宣

日原鍾乳洞

東京都の最奥、奥多摩町日原にある総延長1270mの日原鍾乳洞。規模は瀧谷洞(ろうこくどう/埼玉県秩父市)と並び関東で最大級ですが、瀧谷洞が非公開のため、公開される鍾乳洞では関東ナンバーワン。東京都の天然記念物に指定されています。年間を通じて

都道最西端・三頭橋

東京都西多摩郡奥多摩町川野、東京の水がめ・奥多摩湖の最奥部、多摩川の支流・小菅川に架かる都道206号(川野上川乗線)の橋が、三頭橋(みとうばし)。国道139号と分岐し、三頭橋から檜原村(ひのはらむら)・数馬地区までが奥多摩周遊道路で、三頭橋

倉沢のヒノキ

東京都西多摩郡奥多摩町日原、日原街道と呼ばれる都道204号日原鍾乳洞線(都道の最北端)途中、倉沢谷側に入った山中にそびえるのが、倉沢のヒノキ。東京で最大というヒノキの巨樹で、樹齢は推定1000年。近くには廃村となった倉沢集落の石垣が残されて

奥多摩工業曳鉄線

東京都西多摩郡奥多摩町、日原街道・東京都道204号(日原鍾乳洞線)沿いの山間を走る石灰石運搬用のトロッコ軌道が、奥多摩工業曳鉄線(おくたまこうぎょうえいてつせん)。JR青梅線奥多摩駅近くにある氷川工場(セメント工場)へ石灰石を運ぶ軌道で、日

 

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