東京都八王子市と神奈川県相模原市緑区との境、武相国境に位置する標高727.3mの山が、景信山(かげのぶやま)。西に陣馬山、南東側に高尾山へと続く都県界尾根沿いにに続く奥高尾縦走路(京王電鉄の「高尾・陣馬スタンプハイク」)途中に位置し、富士山、東京都心や東京湾、横浜港方面の眺望が広がります。
山頂からは東京都心、東京湾の絶景が広がる
陣馬山と高尾山のほぼ中間、甲州街道の旧道が通る小仏峠の北側に位置する景信山。
山名も、北条氏照(ほうじょううじてる)の家臣・横地景信(横地吉信、通称は監物/豊臣秀吉の小田原征伐で籠城する八王子城から脱出し、檜原村に落ち延び、自刃したと伝えられます)が、甲斐の武田氏を監視するため狼煙台(のろしだい)を設置したことに由来するともいわれています。
これが史実なら、甲州とを結ぶ峠越えの要衝、小仏峠の北の景信山に狼煙台、南の小仏城山に砦を築いていたことになり、戦国時代の武相国境の緊迫度がよくわかります。
横地景信(横地吉信)の屋敷は、宗閑寺(八王子市元八王子町3丁目)にあったとされています(明治時代に宗閑寺が現在の寺地に移転、北条氏照の墓があります)。
景信山は、奥高尾縦走路途中にあるため、京王電鉄の「高尾・陣馬スタンプハイク」などの途中で通過するピークのひとつですが、眺望がいいため、景信山だけを目的にすることもおすすめです。
快晴の空気が澄んだ日には、池袋・新宿・六本木などの高層ビル群、東京湾、海ほたる、横浜ランドマークタワーなどを一望にします。
JR高尾駅北口より京王バス小仏行きを利用すれば、1時間ほどの手軽なハイキングで到達できますが、甲州街道小仏峠越えと組み合わせ、小仏峠からのピストンというプランもあります(小仏峠からなら登り40分、下り30分)。
山頂では、「三角点かげ信小屋」、「景信茶屋青木」が営業(好天の土・日曜、祝日などに営業)。
なめこ汁、季節の野草天ぷらなどが名物になっていて、これを楽しみに登る常連がいるほどです。
景信山ハイキング コースタイム
小仏バス停からが最短コースですが、かなりきつい登りが連続するので、休みながら登るのがおすすめです。
JR高尾駅北口〜(京王バス小仏行き21分)〜小仏バス停〜(徒歩15分)〜景信山登山口〜(徒歩40分)〜小仏峠分岐〜(徒歩15分)〜景信山山頂
景信山 | |
名称 | 景信山/かげのぶやま |
所在地 | 東京都八王子市裏高尾町・神奈川県相模原市緑区 |
関連HP | 八王子市公式ホームページ |
電車・バスで | JR・京王電鉄高尾駅から京王バス小仏行きで21分、小仏下車、徒歩1時間 |
ドライブで | 圏央道高尾山ICから約9.5kmで小仏峠入口駐車場 |
駐車場 | 小仏峠入口駐車場(15台/無料) |
問い合わせ | 八王子市産業振興部観光課 TEL:042-620-7378/FAX:042-627-5951 |
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