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弟島

弟島

東京都小笠原村、小笠原諸島にある無人島が、弟島(おとうとじま)。父島列島のうち、父島の北、兄島のさらに北にあるのが弟島。最高点は測量ヶ岳の冠岩で235m。南北に長い島の北東には孫島があり、南の兄島とは弟島瀬戸と呼ばれる海峡で隔てられています。世界自然遺産「小笠原諸島」の構成資産にもなっています。

小笠原固有トンボ類5種のすべてが生息する唯一の島

明治以降に入植が始まり、最盛期には牛2000頭が放牧され、小学校(大村尋常小学校弟島分校)まで建っていたこともありますが、戦後は無人島に。
島を縦貫した戦前の道の痕跡、大村尋常小学校弟島分校跡(石の門柱など)、墓地などが残され、開拓時代の遺構となっています。

弟島には島中央部を中心に小笠原では希少な湿性のエリアがあり、ムニンヒメツバキ(小笠原諸島の固有種で、小笠原村の「村の花」)が繁茂し(シマホルトノキ混成林を含む)、貴重な生態系が保たれています。
また明治時代に多くが伐採され(高級家具などに利用)、養蚕のために導入されたシマグワと自然交配が進んで今や幻の桑となったオガサワラグワも生育(弟島、父島、母島の限られたエリアにしか生育していません)。
オガサワラアオイトトンボなど小笠原固有トンボ類5種のすべてが生息する唯一の島にもなっています。
かつて家畜として島に入った豚やヤギが野生化したノブタ、ノヤギは、侵略的外来種ということで根絶。

現在、生態系保存の目的で、観光的に入島することはできません。
島の南西部にある黒浜に上陸する小笠原村主催の弟島視察会が行なわれていますが、あくまで村民向けなので、実際に入島できる機会はありません。

弟島
名称 弟島/おとうとじま
所在地 東京都小笠原村父島弟島
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

兄島

東京都小笠原村、小笠原群島にある無人島が兄島(あにじま)。兄島の北にある弟島、孫島、南にある有人島の父島、さらに父島周辺の西島、東島、南島とともに、父島列島を形成する島で、父島とは約800mの兄島瀬戸で隔てられています。島全体が国有地のため

 

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