東京都八丈町三根、八丈島を周回する東京都道215号(八丈循環線)の「リードパークリゾート八丈島」・ゆーゆー牧場近くにある坂道が、長友ロード。日本代表DF・長友佑都(ながともゆうと)が、オフを利用して自主トレを積んだのが八丈島で、トレーニングに使った坂道が長友ロードです。
FC東京時代のオフに長友佑都がトレーニングに励んだ坂道
長友佑都は、明治大学に在学中の平成20年にFC東京に入団、入団後、オフシーズンには温暖な八丈島でトレーニングを積んでいました。
大のお気に入りが坂道トレーニングで、八丈島一周道路の全長250mほどの坂道の急斜面を利用し、ダッシュを繰り返し、瞬発力と強靭な体力を培ったのだとか(「10本続けてダッシュ。 がむしゃらに坂道を走って1年間を戦う体力を養った」)。
「体幹トレーニングと出会わなければ今の僕はない」(長友佑都著『長友佑都体幹トレーニング20』/KKベストセラーズ)という長友佑都。
この長友ロード、絶妙の傾斜で、臀部とハムストリングに刺激がしっかりと入るので、トレーニングに最適なのだとか。
長友の汗と涙がしみ込んだ「活躍の原点」ともいえる坂道で、その後、噂を聞いたサッカー少年、スポーツ選手(なでしこジャパンやJリーグで活躍する選手)が八丈島に訪れ、「同じ坂を走りたい」、「将来は長友のような選手に」とこの坂道を走るようになりました。
八丈町では『2014 FIFAワールドカップ』(ブラジルW杯)の開催に合わせて、都道215号の坂道を「長友ロード」と命名(東京都に申請)、坂道の両サイドにはタータンと呼ばれる陸上競技場などに使われるゴム製の走路を整備し、モニュメントも立てています。
サッカー日本代表の合同自主トレを八丈島で行ない(毎年恒例)で長友ロードを10回ダッシュ、早稲田大学と明治大学のサッカー部が八丈島で合宿を行ない、「長友ロードの早明戦」を行なうなど、伝説のトレーニングロードとして定着しています。
スポーツ界では、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子の合宿先である鹿児島県徳之島にある「尚子ロード」(Qちゃんロード=一周31km)、「俺流」で知られる落合博満が中日の選手時代にトレーニングを行なった長野県阿智村・昼神温泉郷の「落合ロード」があります。
日本サッカー界で選手名が付く道は初の快挙となり、長友の名は、八丈島に刻まれることに。
長友ロード | |
名称 | 長友ロード/ながともろーど |
所在地 | 東京都八丈町三根 |
関連HP | 八丈町公式ホームページ |
ドライブで | 底土港から約5km、八重根港から約7km、八丈島空港から約5km |
問い合わせ | 八丈町産業観光課 TEL:04996-2-1125 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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