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意外に知らない、東海道本線はどこから、どこまで!?

東海道本線、そして目下、運賃計算上は同じの東海道新幹線はどこからどこまででしょう。起点となるのが東京駅であることはもちろんですが、東日本に住む人は、「東京駅から大阪駅まで」と答える人が多いのです。実は、日本初の鉄道が横浜港を目指したように、東海道本線も国際貿易港を目指して敷設されています。

東海道本線は、神戸港を目指して建設された幹線鉄道

東海道本線・富士川駅

明治維新後、鉄道だけでなく、幹線国道も整備されていますが、いずれも諸外国への玄関口となる国際貿易港を目指して敷設がスタートしています。
太平洋側は、横浜、神戸、日本海側は新潟、舞鶴です。

東海道本線は、東京を起点に、横浜、そして神戸を目指して工事が進みました。
明治5年6月12日(旧暦5月7日)、品川駅〜横浜駅(現・桜木町駅)間が仮開業していますが、関西でも明治7年、大阪駅〜神戸駅間が仮開業、さらに東に延伸し、明治13年には琵琶湖湖畔の大津駅まで延伸。
当初は、大津港〜長浜港を鉄道連絡船(太湖汽船)でつなぎいでいましたが、明治22年7月1日、東海道本線が全通、鉄道連絡船も廃止されています。

こうした歴史を背景に東海道本線は今も、東京駅〜神戸駅で、589.5km、186駅の駅があります。
東海道本線という線名は、『明治42年鉄道院告示第54号』で定められたもので、国鉄の分割民営化後は「JR線路名称公告」で引き継がれています。

東海道新幹線は東京駅〜新神戸駅となるはずですが、実際には東京駅〜新大阪駅で、新大阪駅からは山陽新幹線です。
つまり東京駅〜新大阪駅はJR東海、それ以西はJR西日本ということに。
当初は東海道本線の線増、その後は無名枝線という扱いで、東京〜大阪を複々線化し、高速列車を走らせたというかたちです。
国土交通省監修『鉄道要覧』では東海道本線とは別の路線として掲載されていますが、運賃計算では東海道新幹線と東海道本線は同一の路線の扱いです。

JR東日本は、2026年3月の運賃改定で、東海道新幹線、東海道本線を完全に切り離し、別線扱いにすることを発表しています。
その結果、東海道新幹線経由の乗車券では、東海道本線東京~熱海間に乗れなくなり、東京駅~熱海駅間の運賃だけを比較すると、東海道新幹線よりも東海道本線の方が高くなってしまいます。

伊吹山山麓を走るJR東海311系電車
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