徳島市の眉山(びざん)山麓にある湧水で、眉山湧水群のひとつに数えられるのが錦竜水(きんりょうすい)。徳島城下の寺院が並ぶ寺町に湧き、徳島城下は水事情が悪いこともあり、藩政時代には水番所が置かれて徳島藩主の飲料水に使われていた名水です。上水道が普及するまでは、市民の飲料水として販売されていたこともあります。
徳島藩主も愛飲の名水
カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどを多く含む硬水(硬度78.3ppm)で、とくしま市民遺産にも選定。
生水での飲用は避けるようにという注意書きが張られています。
藩政時代には水番所が水を管理し、ここから徳島城内へと水を運ばせていました。
高度成長時代の昭和51年頃に、眉山の土砂崩れの影響などでいったん水脈が途絶えたましたが、「名水阿波錦竜水保存会」が復旧工事を行ない、昭和62年8月に見事蘇りました。
錦竜水を利用して徳島県阿波市にある日新酒類太閤酒造場が「錦竜水仕込み吟醸瓢太閤」を醸しています。
ちなみに徳島市の西部公園に湧く「桐の水」(眉山湧水群最高所の湧水)は、藩政時代、藩主が茶の湯に使った銘水です。
そのほか、瑞巌寺の境内の鳳翔水(ほうしょうすい)、春日神社の境内の春日水、椎宮八幡神社の裏駐車場前の青龍水、JR蔵本駅前の蔵清水が眉山湧水群です。
錦竜水 | |
名称 | 錦竜水/きんりょうすい |
所在地 | 徳島県徳島市寺町 |
関連HP | 徳島市公式ホームページ |
電車・バスで | JR徳島駅から徒歩10分 |
ドライブで | 徳島自動車道徳島ICから約5km。または、神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから約13.5km |
駐車場 | 新町地下駐車場(133台/有料) |
問い合わせ | 徳島市観光協会 TEL:088-622-4010 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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