鳥取県道45号(倉吉江府溝口線)沿い、標高912mに位置する展望駐車公園。大山を一周する大山環状道路の最高地点でもあり、目の前に一ノ沢、二ノ沢、三ノ沢のブナの森、その上に大山南壁の断崖が聳えます。ブナの紅葉・新緑と断崖というコントラストは、大山環状道路随一という絶景を生み出しているのです。
かつて牛馬が通った古道の峠は紅葉の名所に!
峠の名の由来は、12歳になった大山の初詣りの際に願を掛け、曲がった小枝(鉤=かぎ)を石仏に供えたことに由来するとも、大山に来る博労衆(ばくろうしゅう=牛馬の購入の仲介人)が峠の大木の枝に鉤を投げかけて吉凶を占ったともいいますが、いずれにしろこの眺望の地が古来、神聖な占いの地だったことがよくわかる由来です。
地名に関しては狭崖(かいがけ)峠が転化などとする説もあり定かでありません。
紅葉は例年10月末〜11月中旬が見頃。紅葉シーズンは駐車場を先頭にした渋滞も生じるので注意を。
大山南壁の展望地としては地元の人が穴場と勧める笛吹山(997.12m)もありますが、こちらは笹藪を登るなど一般的ではありません。
鍵掛峠は、今でこそ大山環状道路のビューポイントとなっていますが、往時は先祖の霊を慰める地蔵信仰と、牛馬の守り神として有名な大山寺詣での人々で賑わいを見せた場所でもあったのです。
復活! 奥大山古道
山陽方面から大山に至る古道・横手道は、岡山県大庭郡上徳山村延助(現・岡山県真庭市延助)から内海峠を越えて下蚊屋(さがりかや)〜御机(みつくえ)~鍵掛峠に至り、三ノ沢文殊堂、一ノ沢を経て大山寺に至るというルートでした。御机から鍵掛峠までは奥大山古道保存協議会の手のよって古道が再整備されています。古道の鍵掛峠側入口は駐車場から数百メートル奥大山側にあります。
山陽方面から大山に至る古道・横手道は、岡山県大庭郡上徳山村延助(現・岡山県真庭市延助)から内海峠を越えて下蚊屋(さがりかや)〜御机(みつくえ)~鍵掛峠に至り、三ノ沢文殊堂、一ノ沢を経て大山寺に至るというルートでした。御机から鍵掛峠までは奥大山古道保存協議会の手のよって古道が再整備されています。古道の鍵掛峠側入口は駐車場から数百メートル奥大山側にあります。
鍵掛峠 | |
名称 | 鍵掛峠/かぎかけとうげ・かっかけとうげ |
所在地 | 鳥取県日野郡江府町大河原 |
関連HP | 江府町公式ホームページ |
ドライブで | 米子自動車道溝口ICから約12km |
駐車場 | 25台/無料 |
問い合わせ | 江府町奥大山まちづくり推進課 TEL:0859-75-3222 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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