富山県魚津市の早月川の河口近くに建つのが魚津水族館。大正2年9月1日から50日間にわたって開催された『一府八県連合共進会』の第二会場として設立された日本海側で最初の水族館で、「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」、「日本海を科学する」をテーマに富山にこだわった水中生物、約500種を飼育展示しています。
富山湾大水槽にはブリが泳ぐ!
富山湾を代表する大型の魚類を展示する富山湾大水槽は、ブリ、クエ、マダイ、アカエイなどを飼育。
「日本で最初のアクリル製トンネル」からブリの群れを見上げることもできます。
アクリル製トンネルに支えの鉄骨があるのも、初期のトンネルゆえの構造から。
富山湾大水槽では、ダイバーが潜って餌付けを行なうイベントを1日4回開催しています。
富山湾大水槽の3階部分は、「バックヤードコーナー」で、富山湾大水槽を上から覗き込むことができます。
3匹の魚たちが、輪くぐりや旗引きをみせる「おさかなショー」、ウミガメを飼育する「ウミガメ水槽」、ゴマフアザラシの「アザラシプール」、フンボルトペンギンの「ペンギンプール」、シロチョウザメやイトウなど大型の淡水魚を間近に観察できる「屋外円形水槽」などがあり、充実した内容になっています。
3月下旬~5月の日曜、祝日には「発光生物(レクチャーホール)」でホタルイカの発光実験なども行なっています。
車イス、ベビーカーは無料で貸し出し。
授乳室も設備されています。
魚津水族館は「現存最古の水族館」
大正2年4月1日の北陸本線全線開通を記念して富山県が主催となって大正2年9月1日から50日間にわたって開催された『一府八県連合共進会』。
富山市(会場は現・富山県立富山いずみ高校)に本館、参考館、馬匹共進会、畜産陳列館が築かれ、第二会場として魚津に本格的な水族館が開設されました(このとき、富山市には市内軌道が敷設されています)。
水槽にはイシダイやメバル、クロダイが泳いでいました。
現存する水族館としては最古の歴史を誇っているのです。
日本で最初の水族館は、明治15年、恩賜上野動物園の一角に観魚室(うをのぞき)設置だといわれ、明治23年に上野公園で行なわれた『第3回内国勧業博覧会』にも水族館が展示されましたが、終了後に撤去。
明治30年の『第2回水産博覧会』(神戸市)の水族館も同様で、終了後に撤去されています。
恒久施設としての水族館は、明治32年の浅草公園水族館、明治36年の堺水族館、明治43年『九州沖縄八県連合共進会』で開設された箱崎水族館ですが、すべて閉館して現存していません。
ちなみに、現存する2番目に古い水族館は、京都大学白浜水族館です。
名称 | 魚津水族館/うおづすいぞくかん |
所在地 | 富山県魚津市三ケ1390 |
関連HP | 魚津水族館公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道西魚津駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道魚津ICから約5km |
駐車場 | 1000台/無料 |
問い合わせ | 魚津水族館 TEL:0765-24-4100/FAX:0765-24-4128 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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