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行徳寺

行徳寺

富山県南砺市、越中五箇山(えっちゅうごかやま)の合掌造り・岩瀬家(国の重要文化財)近くにある浄土真宗の寺、行徳寺。蓮如(れんにょ)上人の直弟子・赤尾道宗(おかおどうしゅう)が永正10年(1513年)に五箇山に開山。切妻造り、茅葺きの山門はいかにも五箇山らしい建築で、江戸時代の末の築造と伝えられています。

山門は茅葺き、庫裏は合掌造り

庫裡は合掌造りで南砺市の文化財に指定。
境内にある「道宗遺徳館」では、赤尾道宗にまつわる宝物や、棟方志功作の道宗像などを収蔵展示しています。
蓮如は文明6年(1474年)〜文明7年(1475年)、吉崎御坊(福井県あわら市)に滞在し、北陸布教の拠点としましたが、加賀国守護の富樫政親(とがしまさちか)の弾圧で、蓮如は吉崎御坊を退去し、加賀の門徒は越中(現・富山県)に逃れました。
越中は、文明13年(1481年)に一向一揆がが発生するほど、本願寺門徒が多い土地となったのです。
戦国時代には、上杉謙信、織田信長との対立もあって衰退しましたが、五箇山は今でも熱心な浄土真宗門徒が多いのが特徴。
それも赤尾道宗の遺徳ともいえるのです。
赤尾道宗が井波の瑞泉寺(現・真宗大谷派井波別院)まで通った古道「道宗道」(28.8km)も復元されています(小倉山・高落場山・高清水山・八乙女山の稜線を繋ぐハードな道で、『世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会』が実施されています)。

ちなみに五箇山という地名は、赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷からなるので「五箇谷間」、それが転じて五箇山になったもので、赤尾道宗は、飛騨との国境に近い赤尾谷(現・南砺市西赤尾町、東赤尾町)の出自。
つまり「赤尾谷の道宗」というのが名の由来です。

行徳寺
名称 行徳寺/ぎょうとくじ
所在地 富山県南砺市西赤尾町825
関連HP 南砺市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR高岡駅・JR新高岡駅・城端駅から世界遺産バス利用、上梨下車
ドライブで 東海北陸自動車道五箇山ICから約2km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 行徳寺 TEL:0763-67-3302/FAX:0763-67-3372
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

瑞泉寺

富山県南砺市井波にある真宗本廟(東本願寺)の井波別院。南北朝時代の明徳元年(1390年)、本願寺第5代の綽如(しゃくにょ)上人が加賀・能登・越中・越後・信濃・飛騨から浄財を募って開基した真宗大谷派の寺で、後小松天皇の勅願所。開山以降、北陸の

 

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