富山県高岡市にある風光明媚な海岸で、能登半島国定公園の一部。晴れた日には富山湾越しに立山連峰を眺望する絶景の地で、海越しに3000m級の山並みを眺望できるポイントは世界的にも希少だとPRされています。万葉歌人で、越中の国司として赴任した大伴家持(おおとものやかもち)も多くの歌を詠んでいます。
富山湾越しに立山連峰を眺望する景勝地
林野庁の「日本の白砂青松100選」(松田江の長浜)、環境省の「日本の水浴場88選」(雨晴・松太枝浜)、そして「日本の渚百選」(雨晴海岸・松田江の長浜)にも選ばれています。
夏は雨晴・松太枝浜海水浴場もオープン。
有磯海は、高岡市伏木から氷見市までの海岸線の古称で、万葉歌人の大伴家持が越中赴任中に「かからむと かねて知りせば 越の海の 荒磯の波も 見せましものを」(『万葉集』巻17-3959)などと歌に詠んだことから、和歌に詠まれた名所を指す「歌枕」として定着したもの。
元禄2年7月14日、芭蕉は滑川(旅籠「川瀬屋」に宿泊という説が有力)を発ち、宝生津、奈呉経由して高岡に到着しています。
途中、芭蕉は「わせの香や 分入(わけいる)右は 有磯海(ありそうみ)」と詠んでいますが、これは「北陸街道から有磯海へと分け入る(分岐する)場所」ということから、那古の浦(現・射水市新湊〜高岡市伏木)あたりで詠んだものと推測され、芭蕉は有磯海には立ち寄っていません。
「この先には、あの有名な有磯海がある」という歌なのです。
有磯海(雨晴海岸・女岩)の海景は、文化庁の「おくのほそ道の風景地」にもなっています。
晩秋の放射冷却が起こる早朝などには、陸上の冷たい空気が海に流れ込むことで発生する自然現象「けあらし(気嵐)」(蒸気霧の一種)を見ることができます。
北アルプスと海面に漂う蒸気霧(けあらし)は、カメラマンのシャッターチャンスにもなっています。
名称 | 雨晴海岸/あまはらしかいがん |
所在地 | 富山県高岡市太田雨晴 |
関連HP | 雨晴観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR氷見線雨晴駅から徒歩5分 |
ドライブで | 能越自動車道高岡北ICから約9km |
駐車場 | 21台/無料 |
問い合わせ | 雨晴観光協会 TEL:0766-44-6200 |
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