明治30年5月4日、 中越鉄道の黒田仮停車場~福野駅間開通と同時に開業した駅が、JR城端線(じょうはなせん)の戸出駅(といでえき/富山県高岡市戸出町)。明治29年10月10日竣工という駅舎は往時のままに現存し、「とやまの近代歴史遺産百選」のひとつになっています。同じ城端線の福野駅と並び日本海側現存最古の駅です。
明治29年10月10日竣工の駅舎が現存!
大正9年に中越鉄道は鉄道省(国鉄)中越線の駅となり、昭和17年に城端線と名称変更、国鉄の分割民営化でJR西日本城端線の駅となっています。
跨線橋(こせんきょう)は第二次世界大戦中、金属類の供出のため取り外され、現在のものは戦後の再建です。
中越鉄道開通当時、戸出駅東側には機関庫があり、北前船で栄えた伏木港から千保川(せんぼがわ)の舟運で運ばれたイギリスのナスミス・ウィルソン社(Nasmyth, Wilson & Co., Ltd. /日本は、この会社の大得意先で、西武鉄道4号蒸気機関車など183両が輸入されています)製の機関車「中越弁慶号」がこの機関庫で組み立てられています。
つまりは「富山県鉄道文化発祥の地」にもなっているのです。
中越弁慶号は、砺波市のチューリップ公園に展示保存されています。
名称 | 戸出駅/といでえき |
所在地 | 富山県高岡市戸出2-4 |
ドライブで | 北陸自動車道高岡砺波スマートICから約4km |
問い合わせ | JR西日本お客様センター TEL:0570-002-486 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag