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北アルプスの「知られざる活火山」、アカンダナ山とは!?

アカンダナ山

日本には北方領土を含めて111の活火山がありますが、北アルプス周辺でも乗鞍岳、焼岳、立山、そして御嶽山が活火山に指定されています。焼岳と乗鞍岳の間に、実は「知られざる活火山」があります。それがアカンダナ山(岐阜県高山市)。長野・岐阜県境の安房峠(あぼうとうげ)近くにあり、焼岳と焼岳火山群を形成しています。

平湯温泉の東にそびえる活火山で、山頂は溶岩ドーム

気象庁・火山噴火予知連絡会の活火山の定義は、過去1万年以内の噴火があった場所。
アカンダナ山は、安房平などの堆積物から9500 ~1 万年前の火山活動が推測でき、活火山の仲間入りを果たしています。

現在2109.4mの三角点がある山頂も実は溶岩ドームで、過去1万年以内の火山活動で誕生したものです。
有史以来の火山活動の記録はありませんが、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)となっています。

アカンダナ山の南側を中部縦貫自動車道(安房峠道路)の安房トンネルが貫通し、西麓の平湯温泉側から見上げることができます。
安房トンネル工事の際、中の湯温泉取付道路工事中の平成7年2月11日、火山性ガスを含む水蒸気爆発が発生し、作業員4人が犠牲となっており、中の湯温泉旅館も安房峠側へ移転しています。

アカンダナ山には登山道はなく、県境からも外れるため訪れる人も皆無です。
アカンダナ山の三角点名が、赤棚なので、その赤い山肌が山名の由来と推測できます。

岐阜県内には御嶽山、白山、乗鞍岳、焼岳、アカンダナ山の5つの活火山がありますが、アカンダナ山を除く4座は気象庁が24時間体制で観測を行う「常時観測火山」で、アカンダナ山のみが、ほぼノーマークの存在に。

北アルプスの「知られざる活火山」、アカンダナ山とは!?
所在地 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
場所 アカンダナ山
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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