和歌山県和歌山市、国の名勝・和歌浦(わかのうら)に浮かぶ小島、妹背山(いもせやま)にある日蓮宗の寺、海禅院。慶安2年(1649年)、徳川家康の三十三回忌の際、養珠院(徳川家康の側室・お万の方=和歌山藩初代藩主・徳川頼宣の母)が、和歌浦に浮かぶ島(妹背山)に法華経を書写した経石を納めた石室を造り、その上に堂を建てたのが始まり。
景勝地・妹背山にある徳川頼宣ゆかりの寺
養珠院没後の承応2年(1653年)、徳川頼宣(とくがわよりのぶ=徳川家康の十男)は、多宝塔、拝殿、唐門、観海閣を建立。
藩政時代には紀州徳川家の庇護を受けていましたが、明治維新でその庇護を失い紀州徳川家菩提寺の日蓮宗・報恩寺(和歌山市吹上)の末寺となっています。
多宝塔の下の石室からお万の方のものとみられる遺髪が発見されています。
多宝塔のみ往時のままに現存し、和歌山市の文化財に指定。
妹背山護持顕彰会が結成され、江戸期の伽藍復興が図られています。
島に渡る三断橋は、中国杭州の西湖六橋を模して架けられた石橋で、架橋時代の橋が現存、和歌山県内最古の石橋となっています。
名称 | 海禅院/かいぜんいん |
所在地 | 和歌山県和歌山市和歌浦中3-4-28 |
電車・バスで | JR和歌山駅・南海和歌山市駅からバスで玉津島神社前下車すぐ |
ドライブで | 阪和自動車道海南東ICから約9km。または、和歌山ICから約10km |
駐車場 | 玉津島神社駐車場(50台/無料) |
問い合わせ | 和歌山市観光課 TEL:073-435-1234 |
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