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高野山 壇上伽藍・三昧堂

高野山 壇上伽藍・三昧堂

第6代目座主・済高(さいこう)が延長7年(929年)に高野山・壇上伽藍に創建した堂が三昧堂(さんまいどう)で、もともと総持院(そうじいん)境内にあり、後に壇上伽藍に移されたもの。済高座主はこの堂で理趣経を中心とした密教立(みつきようだて)の法要「理趣三昧」(りしゅざんまい)を行なったため、三昧堂と呼ばれるように。

三昧堂の前には西行手植えと伝わる西行桜も

本尊は、金剛界大日如来。
壇上伽藍への移築にかかわったのが平安時代末期の僧・西行(さいぎょう)と伝えられ、三昧堂の前の桜は、西行手植えの桜として、西行桜と呼ばれています(現存する西行桜は何代目かのものです)。

『山家集』によれば、西行は久安4年(1149年)頃、32歳の時に、高野山に入山し、治承元年(1177年)、伊勢の二見浦に庵を結ぶ晩年まで高野山を中心に過ごしています。
高野山は、平安時代後期、落雷で大塔や金堂などが焼失し、復興のため多くの高野聖が結集していたのです。

作家・白洲正子は、自己と向き合うために西行は高野山に入山しているので、高野山の中心であるような「晴れがましい場所を庵室に選んだとは信じられない」と、三昧堂で暮らしたことには否定的な見解です。

現存する建物は文化13年(1816年)の再建。
 

高野山 壇上伽藍・三昧堂 DATA

名称 高野山 壇上伽藍・三昧堂/こうやさん だんじょうがらん・さんまいどう
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山152
関連HP 金剛峯寺公式ホームページ
電車・バスで 南海高野線高野山駅から南海りんかんバス奥の院前行きで11分、千手院橋下車
ドライブで 京奈和自動車道紀北かつらぎICから約23km
駐車場 中門前駐車場(18台)・霊宝館前駐車場(18台)・金剛峯寺第2駐車場(72台)・金剛峯寺前駐車場(39台)/無料
問い合わせ TEL:0736-56-2011/FAX:0736-56-4640
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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