和歌山県日高郡由良町戸津井にある全長100mほどの鍾乳洞が、戸津井鍾乳洞。比較的に小型の鍾乳洞ですが、内部には鍾乳石があり、観光施設として公開されています。ペルム紀(2億9900万年前〜2億5100万年前)の石灰岩が侵食された洞窟で、営業日が限られるので注意が必要。
ペルム紀の石灰岩に生まれた鍾乳洞
大正2年〜昭和20年まで、一帯は石灰岩の採石場として利用され、当時から鍾乳石のある洞窟の存在は知られていました。
戦後は、石灰岩の採掘場が閉ざされたために、洞窟の入口も閉鎖されていましたが、昭和55年に地元の要望に応え、和歌山県の補助を受けて由良町が町の事業として公開。
100mほどの短い洞内ですが、洞内は鍾乳石が多数下がった「針天井の間」、「石柱の間」、「平静の間」、「玉石の間」に分かれ、「神童石」、「さざ波岩」、「仏石」、「蟹の横洞」、「白蝋の滝」、「小銀河」などの見どころが用意されています。
洞内の気温は年間を通じて15度と一定で、真夏は震えるくらいに涼しく感じます。
原則は土・日曜、祝日の営業で、由良町内小中学校の春休み、夏休み、冬休み(年末年始を除く)期間中は、平日も開洞。
「日本のエーゲ海」とも称される由良町の白崎海岸も、やはりペルム紀の石灰岩で、明治から昭和にかけてはセメントの原料としての石灰石の採掘が盛んに行なわれていました。
戸津井鍾乳洞 | |
名称 | 戸津井鍾乳洞/とついしょうにゅうどう |
所在地 | 和歌山県日高郡由良町戸津井646 |
関連HP | 由良町観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 湯浅御坊道広川ICから約12km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 戸津井鍾乳洞 TEL:0738-66-0406 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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