和歌山県西牟婁郡白浜町、南紀白浜の景勝地、三段壁にある奇岩が、サドンロック。平成30年台風第21号は、日本列島通過後(徳島県南部に上陸、神戸に再上陸)、三段壁の上に忽然と現れたという巨岩(台風岩)で、観光施設「三段壁洞窟」開業50年を記念しての公募で令和3年4月、サドンロックと命名されたもの。
突然(sudden)現れたことが名の由来の「台風石」
平成30年台風第21号は、9月4日12:00頃、中心気圧は950hPa、最大風速は45m/sという非常に強い勢力のまま徳島県南部に上陸、さらに14:00頃に兵庫県神戸市付近に再上陸し、その後若狭湾へと抜けています。
和歌山市ではで57.4m/sの最大瞬間風速を観測し、昭和36年の第2室戸台風時の記録を超える風速となっています(白浜町でも観測史上最大となる瞬間風速45.8m/sを記録)。
同時に紀伊水道では記録的な高潮が海岸へ押し寄せ、この強風と高潮で、高さ50m三段壁の上も波で洗われるほどだったといい、台風が過ぎ去った後、観光施設「三段壁洞窟」のスタッフが断崖の縁に見覚えのない岩があることに気が付きました。
実測すると長さ4.2m、幅1m、高さ1.2mあり、とても人力で運べるようなサイズではありません。
海から打ち上げられたのか、それとも崖の上を転がってきたのか定かではありません。
サドンロックのサドンは、英語のsudden(sʌ́dən=突然)と三段(sandan)を掛け合わせたもの。
観光施設「三段壁洞窟」が公募したところ、878人から応募があり、10候補に絞って決選投票を行なったところ、総得票数187票のうち、41票を獲得したのがサドンロック。
2位は希石(きせき)で27票、3位はシラくまロックで20票でした。
三段壁洞窟では新名所として「台風の威力、波の力、自然の素晴らしさを感じてほしい」と、当面は積極的にPRするとのこと。
北大東島には平成21年10月の台風で陸に上がった台風岩(幅4.6m、高さ3.3m)が観光名所のひとつに数えられていますが、三段壁の「台風岩」は、50mの断崖を持ちあっがたとすれば、桁外れのパワーということになり、まさに大自然の猛威を体感することができます。
近年の異常気象で、これからもこういった「台風岩」が増えるのかもしれません。
サドンロック | |
開催日時 | 三段壁、三段壁洞窟、台風岩と相互リンクをお願いします |
名称 | サドンロック/さどんろっく |
所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町 |
関連HP | 三段壁洞窟公式ホームページ |
電車・バスで | JR白浜駅から明光バス三段壁行きで23分、終点下車、徒歩2分 |
ドライブで | 阪和自動車道南紀田辺ICから約16km |
駐車場 | 町営駐車場(100台/無料) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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