サイトアイコン ニッポン旅マガジン

銀山温泉

銀山温泉

山形県尾花沢市、最上川支流の銀山川の両岸にレトロな木造3階建ての旅館が建ち並ぶのが銀山温泉。その名の通り、幕府直轄の銀鉱山として栄えた歴史を持つ地に温泉が発見されたのは今から400年ほど前。明治時代に湯宿としての経営が始まり、温泉街として発展。環境大臣が指定する国民保養温泉地にもなっています。

木造3階建ての旅館が建ち並ぶレトロ温泉

地元の言葉がのどかに飛び交う共同湯は、ちょっぴりモダンな「しろがね湯」で、風情たっぷりです。

毎年5月〜10月の毎週土曜20:00前後、20分間、銀山温泉街の橋の上で「本場花笠踊り」が披露されています。
有名な『花笠踊り』は、大正8年、尾花沢のかんがい用水確保のため徳良湖築堤工事が行なわれ、その際に唄われた土搗き唄が発祥とされているので、銀山温泉・尾花沢が本場ということに。

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉泉で、切り傷、火傷、皮膚病など効能があります。

銀山温泉は延沢銀山の発見(1456年)以前から温泉の湧出が知られていましたが、温泉地として盛んになるのは江戸中期の寛保年間(1741年〜1744年)。
出羽三山詣での際に旅人が宿泊する温泉としても賑わいをみせました。

レトロな木造3階建ての「能登屋旅館」本館は、大正時代末期の建築で、国の登録文化財にも指定されています。
まさに銀山温泉のシンボル的な存在になっています。

NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台

世界各地で放送され、日本を代表するテレビドラマとなったNHK連続テレビ小説『おしん』(昭和58年4月4日~59年3月31日放送、全297話、主演:小林綾子、田中裕子)。
最高視聴率62.9%、平均視聴率52.6%を記録したお化け番組の舞台、ロケ地となったのが銀山温泉。

おしんの奉公先は山形県の酒田という設定で、銀山温泉は、おしんの母が芸者として出稼ぎに来た温泉街として登場しています。
木造3階建てのレトロな旅館「古勢起屋別館(小関屋)」、「能登屋旅館」などがロケに使われています。

銀山温泉
名称 銀山温泉/ぎんざんおんせん
所在地 山形県尾花沢市銀山新畑
関連HP 銀山温泉公式ホームページ
電車・バスで JR大石田駅から銀山温泉行きバスで40分、終点下車
ドライブで 山形自動車道山形北ICから約50km
問い合わせ 銀山温泉案内所 TEL:0237-28-3933
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

白銀の滝

山形県尾花沢市、木造3階建ての旅館が建ち並ぶ銀山温泉街の突き当りに位置する白銀公園(しろがねこうえん)の入口にあるのが落差22mの白銀の滝(地形図には白銀滝)。大小2本の滝、水量によっては3本目が流れる分岐滝で、少し上流には籟音の滝(らいお

銀鉱洞(延沢銀山跡)

山形県尾花沢市、大正ロマンの温泉街として有名な銀山温泉ですが、その温泉名の由来になっているのが、銀鉱洞(延沢銀山跡)。現在も温泉街から渓谷沿いに遊歩道を歩いた上流に延沢銀山の坑道跡が残され、その一部が銀鉱洞として公開され、坑道の見学も可能で

日本三大銀山とは!?

「黄金の国 ジパング」のイメージが強い日本ですが、実は江戸時代初期、日本の銀生産量は、年間150~190tで世界の銀の3分の1を占めるほどの「銀の国」。「銀の国」を支えた銀山が日本三大銀山と通称される延沢銀山(山形県)、生野銀山(いくのぎん

徳良湖

山形県尾花沢市、延沢城跡近くにある農業用のため池が徳良湖(とくらこ)。第一次世界大戦後の米価高騰と人口増加を背景に、安定した水源の確保のために築かれた農業用の貯水池。『花笠踊り』、『花笠音頭』は、工事の際に歌われた土搗き唄(どつきうた)と踊

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了