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白布温泉

白布温泉

山形県米沢市の吾妻山山腹、標高800m内外に位置する温泉地が開湯は白布温泉(しらぶおんせん)。正和元年(1312年)開湯という古湯で、白布高湯として、蔵王温泉(最上高湯/山形県山形市)、吾妻高湯(福島県福島市)とともに奥州三高湯のひとつに数えられています。

ブナ茂る自然と効能豊かな温泉は、昔のまま

老舗旅館「東屋」に残る由来書によれば御家人・佐藤宗純が、出家を志し幸徳院(笹野観音)で修行した際に白布高湯温泉を発見したという古湯です。
藩政時代には「米沢藩の隠し湯」としても使われ、幕末からは湯治場として栄えてきました。

鉄砲製造に最適な硫黄と砂鉄が手に入ることから、慶長9年(1604年)、米沢藩家老・直江兼続(なおえかねつぐ=NHK大河ドラマ『天地人』主人公)は、近江国・国友村や河内国・堺から鉄砲師を集め、鉄砲鍛造工場を築いたと伝えられ、「東屋」前に直江兼続公鉄砲鍛造遺跡の石碑が立っています。

開湯以来の歴史を伝える「東屋」、今も茅葺き屋根の「西屋」という歴史ある温泉旅館があり、ともに湯滝を浴びる「滝風呂」で有名です。

「中屋別館不動閣」は、大正時代のレトロな部屋が残され、囲碁本因坊戦、将棋王将戦対局の対局に使われています。
渓流沿いに「黎明館」、「不動閣」、「渓谷館」と並び、館内も迷路のようですが、大正レトロな山の出湯の雰囲気を満喫できます。

茅葺屋根の「西屋」の湯滝風呂は、湯治場時代そのままの洗い場と、大きな御影石から切り出された湯船が自慢です。

米沢市森林体験交流センター「白布森の館」で日帰り入浴も可能。

泉質は含硫黄・カルシウム-硫酸塩温泉(旧泉名:含石膏硫化水素泉)で、傷、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、神経病、筋肉痛などに効能があります。
温まりの湯、傷の湯として知られています。

白布温泉街から徒歩10分のところにある白布大滝は、落差30mの名瀑で、遊歩道で滝近くまで到達できます。

白布温泉
名称 白布温泉/しらぶおんせん
所在地 山形県米沢市関白布温泉
関連HP 白布温泉公式ホームページ
電車・バスで JR米沢駅から白布湯元行きバスで41分、終点下車
ドライブで 東北中央自動車道米沢八幡原ICから約21km
問い合わせ 米沢市産業部農林課 TEL:0238-22-5111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

白布大滝

山形県米沢市、山形県道2号米沢猪苗代線(西吾妻スカイバレー)沿い、白布温泉脇を流れる大樽川の上流にかかる落差30mの滝(段瀑)が白布大滝。山形県内にはかなり険しい山道を歩いて到達する秘瀑が多いのですが、白布大滝はアプローチも楽チンで、しかも

天元台ロープウェイ

山形県米沢市、白布温泉側の湯元駅と天元台高原を結ぶロープウェイが天元台ロープウェイ。天元台高原冬はスキー場、夏は西吾妻縦走の基地、そして高原に咲く花を愛でることができるリゾートになっています。6月中旬〜10月がグリーンシーズンの営業で、天元

西吾妻スカイバレー

山形県米沢市の白布温泉から福島県の磐梯高原(福島県北塩原村)を結ぶ山岳ドライブウェイが西吾妻スカイバレー。昭和48年7月1日に有料道路として開通した17.8km(山形県側8.1km、福島県側9.7km)の山岳道路で、平成15年7月1日に無料

 

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