羽黒山の登拝口の随神門から継子坂(ままこざか)を下った祓川の谷合にある禊(みそぎ)の地が須賀の滝。承応3年(1654年)、出羽三山中興の祖といわれる天宥(てんゆう)が山中に堰を巡らせ、8kmほど離れた水呑沢から導水した水を落とした人工の滝で、明治初年の神仏分離までは不動の滝と呼ばれていました。
かつての出羽三山詣ででは、ここで身を清めて入山した水垢離の地
出羽三山詣での人々は必ず祓川の清き流れに身を沈め、水垢離(みずごり)をとり三山への登拝の途についていました。
滝の下には今も滝の名の由来となった不動明王像が祀られています。
滝横には修験者が装束の注連(しめ=出羽三山に修験者が入るときに身につける装束の一つに、首から下げる縄)をかけた「注連掛け桜」(しめかけざくら)も立っています。
落差は20mほどの直瀑。
芭蕉が『奥の細道』途中に出羽三山に参詣したのは、元禄2年6月3日(1689年7月19日)のことで、当然、この須賀の滝(当時は不動の滝)を見ています。
曽良の日記には、手向(とうげ)集落に着いたのが夕刻であったため「祓川ノ辺ヨリクラク成」と記されているだけです。
羽黒山・須賀の滝 | |
名称 | 羽黒山・須賀の滝/はぐろやま・すがのたき |
所在地 | 山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒33 |
関連HP | 出羽三山神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス羽黒山頂行きで40分、羽黒センター下車、徒歩5分 |
ドライブで | 山形自動車道鶴岡ICから約17.1km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 出羽三山神社 TEL:0235-62-2355/FAX:0235-62-2352 |
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