山形県山形市、蔵王温泉の中心部にあり、蔵王温泉の源泉のひとつになっているのが上湯共同浴場(かみゆきょうどうよくじょう)。酢川神社の参道に昔ながらの木造りの共同浴場があり、内部も木の香りが漂っています。料金箱に入浴料を投入する仕組み。入浴料は共同湯の維持管理、酢川神社祭礼などに使われています。
酢川神社参道、蔵王温泉を代表する共同湯
東北を代表する古湯、蔵王温泉(5つの温泉群と47の源泉があります)の泉質は、含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(含硫化水素強酸性明礬緑礬泉)で、皮膚病や美肌効果はもちろん、疲労回復、血行増進などが適応症。
山形県内最古の共同浴場ともいわれるのが上湯共同浴場で、昔は木桶に詰め、最上川舟運、北前船を使って京・大坂の薬種商に販売されていたのだとか。
往時に、高湯、そして酢川温泉と呼ばれたのも、この上湯のことだと推測できます。
上湯共同浴場の湯(大湯1号泉、源泉温度54度)もpHは1.35と酸度が非常に高いので源泉に金属が触れればすぐ酸化してしまうほど。
源泉かけ流しですが、夏場など湯温が熱い場合には、加水しています(消毒はしていません)。
シャワーやカランはないので、設置されている桶で掛け湯をして身体の汚れを流して入浴を。
そもそも石鹸が効かないので、洗い場もありません。
鍵付きのロッカーもないので、貴重品は宿、車などで保管を。
蔵王温泉街には「上湯」、「下湯」(しもゆ)、「川原湯」という昔ながらの共同湯、そのほか、蔵王温泉大露天風呂、源七露天の湯などがあります。
蔵王温泉 上湯共同浴場 | |
名称 | 蔵王温泉 上湯共同浴場/ざおうおんせん かみゆきょうどうよくじょう |
所在地 | 山形県山形市蔵王温泉45-1 |
関連HP | 蔵王温泉観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR山形駅から山形交通バス蔵王温泉行きで36分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 山形自動車道山形蔵王ICから約18km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 蔵王温泉観光協会 TEL:023-694-9328 |
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