山梨県山梨市にある古社が、窪八幡神社。正式名は、大井俣窪八幡神社で、貞観元年(859年)、清和天皇の勅願で、八幡大菩薩宇佐宮(現・宇佐神宮)の分霊を勧請して音取川(ねとりがわ=現在の笛吹川)の中島の大井俣の地に創建と伝えられます。その後、水害などで流出し、現在地へと遷座したもの。
甲州最古の八幡宮で、大鳥居は日本最古の木造鳥居
神仏習合時代、八幡大菩薩(八幡神)は武神として尊(たっと)びられ、甲斐国守護・武田氏に崇敬されました(清和源氏は石清水八幡宮を氏神として崇敬)。
現存する本殿は、応永17年(1410年)、甲斐守護・武田信満の再建で、国の重要文化財。
永正13年(1516年)に駿河国(現・静岡県)・今川氏の甲斐侵攻の戦火で、社殿の多くを焼失し、本殿意外の社殿は、その後の再建です。
拝殿は、天文3年(1534年)、武田信虎(たけだのぶとら=武田信玄の父)の建立で、国の重要文化財。
まさに武田氏ゆかりの社になっています。
窪八幡神社前の石反橋は、天文4年(1535年)、武田信虎の命により、高遠石工による架橋で、永正8年(1511年)築、武田信虎建立の神門とともに国の重要文化財になっています。
摂社の若宮八幡神社本殿・拝殿、末社の武内大神本殿(たけのうちだいじんほんでん)、高良神社本殿(こうらじんじゃほんでん)、比咩三神本殿(ひめさんじんほんでん)、神門、大鳥居など9棟が国の重要文化財になっています(山梨県ではもっとも多くの重要文化財を保有)。
武田信玄もたびたび戦勝祈願をしたと伝えられ、鐘楼と木造狛犬6駆は、武田信玄の再建・寄進で、山梨県の文化財に指定。
大鳥居は、天文4年(1535年)、武田信虎の建立で、現存する日本最古の木造鳥居です。
窪八幡神社 | |
名称 | 窪八幡神社/くぼはちまんじんじゃ |
所在地 | 山梨県山梨市北654 |
関連HP | 窪八幡神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR山梨市駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 中央自動車道勝沼ICから約10km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 窪八幡神社 TEL:0553-23-5390 |
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