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笹子トンネル

笹子トンネル

山梨県大月市と甲州市の境、甲州街道・笹子峠を抜ける山梨県道212号(日影笹子線)の歴史あるトンネルが、笹子トンネル。正式名は笹子隧道(ささごずいどう)で、昭和13年に開通。開通当時は国道トンネルでしたが、昭和46年、笹子トンネル有料道路(昭和32年完成、国道20号)の無料開放で、県道に。

山梨と東京の物流を支えたトンネルは、国の登録有形文化財に

甲府盆地・甲州市側の入口

現在、甲州街道の笹子峠を越える車道トンネルは、山梨県道212号(日影笹子線)の笹子トンネル(笹子隧道)、かつては有料道路(笹子トンネル有料道路)だった国道20号の新笹子トンネル(新笹子隧道)、そして中央自動車道の笹子トンネルの3ヶ所あり、さらに中央本線の鉄道トンネルである笹子トンネルが通っています。

ただし山梨県道212号(日影笹子線)の笹子トンネル以外は、実は街道時代の笹子峠ではなく、北側の笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま/1357.7m)の下を抜けているので、厳密にいえば「笹子トンネル」ではありません。

山梨県道212号(日影笹子線)の笹子トンネル(笹子隧道)は、甲州街道に沿ってくねくねと山を上り、標高1050mほどの場所で笹子峠直下を抜けています。
全長239m、幅員3.0m、高さ3.3mで、トンネルの入口近くから笹子峠へと甲州街道の旧道も残されています。
大月市側坑門の意匠が独特で、完成当時の意気込みを感じることができます。
トンネル入口には駐車スペースもあり、休憩も可能。

甲州産のブドウの搬出などに期待されて誕生した道でしたが、トンネル前後の狭い道を敬遠して、この道を避ける鉄道輸送に頼る業者も多かったとか。
それでも昭和13年から新笹子トンネルが開通する昭和32年の間は、長野・山梨方面と、首都圏を結ぶ重要な物流ルートとして機能していました。

「県内交通の近代化の様子を示す施設」として国の登録有形文化財に指定されています。
積雪のため冬季は閉鎖に。

笹子トンネル
名称 笹子トンネル/ささごとんねる
所在地 山梨県大月市笹子町黒野田〜甲州市大和町日影
ドライブで 中央自動車道勝沼ICから約13km、大月ICから約18km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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